探偵が生まれた日
ⅡⅩに潜む謎①の続きです

 

ⅫではなくⅡⅩの表記ということで

《ⅤやⅩの右にある数字はマイナスとみなされるルール》から

アルカナ8番とも関連があるのでは?とも考察できそうだというお話をしました。

 

第12番のアルカナに描かれている人物は確かに「罪人」であり、裁判で裁かれた人物なのでしょう。

 

となると、裁判と言えば「正義」のカードと関係が深いわけです。

 

 

伝統的にこのアルカナは「裏切者」という設定です。

 

キリスト教世界の中で、最大の裏切り者と言えば「ユダ」。

キリストを裏切った極悪人・・という認識です。

 

しかし、ユダは裁判にもかけられていませんし、処刑もされていません。

 

ユダは結局、自分がしてしまったことの大きさに罪悪感を抱え、自ら命を絶つのです。

一番左側がユダ。

 

こうなると、ジャック・ヴィーヴル版の方が・・

 

ここで注目したいのは描かれた人物の表情です。

全く苦しみや悲しみの表情をしていない。

 

瞼さえも閉じていないのです。

 

これは、初期キリストの磔刑図と同じ描かれ方です。

 

 

神の子キリストは人間とは違う。

超然たる存在である

苦しみを感じない神聖なる存在であり崇拝の対象。

 

つまり何が言いたいかというと、

裏切者というタイトルだった男は

とても神聖なもののように描かれているということです。

 

 

ではこの男性は一体何の罪で?

 

本当に罪を犯したのでしょうか?

 

 

悪いことはしていないのに、

なぜか、どんどんと悪者になっていってしまう

 

作り手のそうやって仕方なく(冤罪でも)処刑されていってしまう人々を弔うような心が伝わってくる図像だと感じます。

 

マルセイユのタロットの吊るされた男では、処刑台に使われている木に生命力があるというところにも強いメッセージ性を感じるアルカナです。

 

 

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