「異次元の少子化対策」の財源として、消費税率引き上げも検討対象というニュースが出ましたね。
これから結婚しようとする若年層は所得が低いので、税率分の物価上昇で可処分所得を減らす所得税の増税は悪手だと思うんですが。
「異次元」というからには、増税による所得の減少よりも子供を持つ利益のほうが高いくらいの政策=子供を持たないと損をするという状況を作ろうとしているんですかね。
まさに異次元にいるかのような議論が政府でなされているようで頼もしいですね。
しかし結局はなんだかんだ理由をつけて増税したいだけなんじゃないの?という気がしてならないのはなぜなんしょうね。
前回に続いて、消費税について書きたいと思います。
最近増税のニュースばかりで税に対する関心は集まっていると思いますが、そもそもその税金はどのような性質でどんなカラクリになっているかということを知る機会は少ないのではないかと思います。
複雑な話なので頭がついていかなくて、どうしても避けてしまいがちですが、こういう機会に「そもそも消費税とはなんなのか」という話を聞くのは重要なのではないかと思います。
むしろわざと制度設計を複雑にして簡単に理解できないようにしている節もありますよね。
国民「聞いてもよくわからないからとりあえず任せるわ」→増税 みたいな流れこそ政府の望んでいることじゃないですかね。
で、今回は、消費税は輸出企業に対する実質的な補助金だったという話です。
かんたんに言うと、消費税は輸出品に対しては実質的な補助金として機能し、輸入品に対しては実質的な関税(価格に対して税分が上乗せされるため)として機能しているという話ですね。
仕入れの時にかかった消費税が還付されるという仕組みのようです。この右下の図は分かりやすいですね。
社会保障費に充てるためとか言われて導入された消費税ですが、一般財源となっている(つまりほかの税と一緒にされる=なんにでも使える財源)し、どうも本当の目的は違うようですね。
相当の矛盾を抱えていて、ツッコミどころが多い税金のようです。