お久しぶりです。
日本に帰ってからというもの、ブログ更新の意欲が薄れてしまい、放置していました。
あと数回で終わるんですけど、書き終えるのすら億劫になってしまって…
まあ、終わらせないのも気持ちが悪いので、最後まで書こうと思います。


長春から北朝鮮国境の街丹東への移動は高速鉄道を使った。
3時間程度の移動。


丹東駅の時刻表。
平壌行きの列車があるのが見えた。
金正恩が列車で北京やハノイに行くのに、この駅を通ったんだろうな。


丹東駅。
このあとは既に行ったことのある大連に行って日本に帰るので、この丹東が今回の旅のほぼ最後の目的地になるかと思うと感慨深かった。


駅前には巨大な毛沢東像。





やはり国境の街だけあって朝鮮街もあった。
朝鮮料理や土産物屋、街中でハングルを見ることも多かった。


丹東はぼちぼちな観光地のようで、土産物屋はたくさんあった。
ただ、丹東は街があまりきれいじゃなかったな。
中国の街は結構新しい建物が多くて、思ったよりもきれいなことが多いんだけど、丹東は雑然とした印象だった。
やはり隣が北朝鮮だからだろうか。



今回の旅で、僕はベトナム、ラオス、モンゴル、ロシア、北朝鮮の国境に行ったことになる(ロシアと北朝鮮は越えなかったが)
国境ってのはやっぱり面白いもんで、今回もけっこう大変な思いをした国境越えもあったけど、そういうのも含めて旅だと思うし、2つの国の関係やその国がどういう国なのかが見えてきたりするから、やはりこれからも国境は越えていきたいと思うね。次の旅はいつになるかな。笑


アメリカとその豊かさの象徴みたいなKFCがここ丹東にもあった。
国境を抜けてきた北朝鮮人民は、KFCを見て何を思うか。そんなことを想像してみたりした。


この国境に架かる橋は2つある。
正確に言うと、今使われているのは一つだけ。もう一つは朝鮮戦争の折に爆撃され、途中で途切れている橋を記念にそのままにしてあり、これから観光名所になっている。


中朝友誼橋。
こっちが現在も使われている橋だ。
この橋は列車も通るし車両も通る。
徒歩では渡れないので、車に乗る必要がある。
一応タクシーを使えば橋を通ることができるそうだが、北朝鮮に入るにはビザが必要なのは言うまでもない。


鴨緑江断橋。
こっちがかつて使われていて爆撃され壊れ、今は名所となっている橋。


川辺りには観光船乗り場があって、北朝鮮の対岸の近くまで行けるらしい。
フェリーも色んな種類があって、結構観光客は多い。
日本人にとって北朝鮮は謎めいた国だけど、中国人にとってもそうなんだろうか。
僕は韓国の板門店に行ったことがあるんだけど、そこから眺めた北朝鮮側には、おそらく中国人と思える観光客がいたんだよな。
中国人は北朝鮮のビザは取りやすいのかな。西側諸国の人間が北朝鮮を旅するときは厳重な監視付きだと言うけど、中国人もそうなんだろうか。


川向うの北朝鮮。
円形の独特な形状の工事中の建物がなんなのか気になる。


チマチョゴリを着た女性。
川沿いには貸衣装の屋台があるので、この人は朝鮮族じゃなくて漢民族の観光客だろう。


橋は入場料20元だったかな。





こっちが北朝鮮で…


こっちが丹東。
やはり丹東のほうが発展しているように見える。


爆撃でひしゃげた橋の先端。


もっと拡大してみた。
観覧車が見える。


漁船が魚を取っていた。


この人たちはおそらく北朝鮮人なんだろう。



僕が北朝鮮人民と接触したのは、まさかのバングラデシュのダッカで、北朝鮮料理店に行った思い出がある。
喜び組みたいな美人のウェイトレスが何人かいて、流暢な日本語を話す人もいたんだよな。
北朝鮮の人が何を考えて生きているのか、謎ご多いだけに興味深いよな。


丹東の良いところは、朝鮮料理が格安で食べられることだろう。
この石焼ビビンバは12元だった。つまり今のレートで180円。
日本で食べたら6,700円はするでしょ。韓国で食べても物価安くないから同じくらいはするだろうし。


朝鮮冷麺は10元。
冷麺には大理で痛い目にあっているのでお腹壊さないか心配したけど、これは大丈夫だった。


最後の夜は少しはリッチに行こうと豚キムチ炒めと石焼ビビンバを注文。
豚キムチが26元、石焼ビビンバが15元だったかな。
豚キムチはシェアする量が出てきてビビったけどなんとか完食。
丹東で食べた朝鮮料理は何でも安くて美味かった。


そして北朝鮮ビールで乾杯。
これが10元もするビールだった。青島ビールとか4元程度なので、いかに高いかおわかりであろう。


丹東の土産物屋は北朝鮮産の輸入ものは意外に少なく、丹東産や、ハングルが書かれているお菓子は韓国製だったり、そのへんは結構いい加減だったりしたんだが、このビールはれっきとした北朝鮮産のようだった。
僕の旅の締めは、このビールで終わったようなもんだったな。