今月まだブログ書いてないので、ちょっと前なんだけど埼玉の行田に行ったレポ。
めぼしい観光地の少ない埼玉だけどこんなところもあると知っていただければ幸い。



ここはかつての忍藩の城下町。
忍城は名城として知られていて豊臣の北条攻めの際に水攻めに耐え抜いた。僕は見てないけど「のぼうの城」って映画あったよね。



天守閣はないけど櫓は残ってます。
周囲はキレイに整備されて良い雰囲気だったな。



敷地内には博物館があって、郷土の歴史やらなんやら展示されている。
行田は足袋の産地として有名らしい。
あとこの博物館は前掲の櫓と通路でつながっていて、櫓に登れる面白い構造になっている。



行田の名物といえば、このゼリーフライと呼ばれる物体だ。
ゼリーというからゼリーに衣つけて揚げたのかと思いがちだが、中身はおからにじゃがいも、人参、ネギなど。
何故にゼリーかというと、銭みたいな形しているのが訛ってゼリーになったらしい。
埼玉の中でも行田限定の食べ物で、腹持ちがよく足袋工場の女工や庶民の食べ物として愛されてきたのだそうだ。
一個百円くらい。



で、肝心の味なんだが・・・・・・



食べ物って見た目も大事だと思うんだよね。
皿をひっくり返しても眺めてみても、コメントに困る外見をしている。
食べ物というより物体?という疑念すら沸いてくる。
食べてみても、うーん・・・と考え込んでしまった。



別に食えない代物じゃないし、不味くはない。
ただ、味気ないのだ。
食べる幸せを味わえる代物ではなくて、腹を満たすためのものという気がした。
昔の女工だとか庶民のつつましさを感じたような気にはなったが、申し訳ないけどわざわざこれ食べに行田に行きたいと思えるもんじゃなかったね。
ご当地グルメがいまいちなのは観光地として残念だね。新発田の唐寿司は美味かったな。


他にも埼玉県民なら誰でも知ってる「美味い、美味過ぎる!」のCMでおなじみの埼玉銘菓十万石饅頭の、国の指定有形文化財の立派な建物の本店が行田市内にあるんだな。
寄って食べたがやっぱ美味い、美味すぎたよ。笑




その後さきたま古墳群へ。




ここの一番の見どころといえばこの 稲荷山古墳出土鉄剣だろう。
何十年かに一度の発見と騒がれた国宝である。



これのなにがすごいって、ちゃんと金の文字が読めること。
しかも使われているのが今とほぼ同じ漢字。
千年以上の時を越えて理解できる文字が刻まれているという、過去から現在のつながりを感じられて感動したね。
こんなすごいものが埼玉の片隅にあること自体がすごい。一見の価値ありですよ。



古墳の一つが博物館に改造されて中に入れるようになっている。こういうのは全国的に珍しいらしい。



中はこんな感じ。



古墳のてっぺんから見た眺め。



行田にはもう一つ古代蓮の里というのがあって行ってみたが蓮は咲いてなかったし広くて疲れるのでお茶濁して帰った。
やたら触られたがりの猫が近づいてきたので相手してあげたが、ちょっと撫でるだけでゴロゴロと気持ち良さそうに寝転がりあくびまでしやがる。近くにはそこまで人に近寄れない猫がこいつのこの様子を羨ましそうに眺めている。これは本気なのか演技なのか。多分演技だ。奴はそうすれば食い物を得られることを知っているのだろう。きっとそうに違いない。なかなか頭のいい猫だが、残念ながらあげる餌はなかった。笑