みなさん、城野遺跡をご存知ですか?

 

2009年から2010年にかけて、北九州市小倉南区の広大な城野医療刑務所跡地(国有地)の発掘調査で発見された邪馬台国時代(1800年前)の貴重な遺跡です。

 

九州最大規模の方形周溝墓、そこには手厚く葬られた幼児の朱塗り石棺2基、九州2例目の玉作り工房を含む大規模集落が見つかりました。すぐ近くには国指定重要文化財の祭祀用の広形銅矛が出土した重留遺跡、ガラス玉200個が見つかった重住遺跡があり、城野遺跡付近は、クニ「聞国(企救国)」の中心集落(首都)であり、朱塗り石棺に埋葬された子どもは「聞国の王子」だった可能性もあります。

 

城野遺跡は北九州市にも、魏志倭人伝に記された国々に匹敵する強大なクニがあった証しです!

 

ところが、北九州市が国との保存交渉で、土地を取得しなかったため、国の一般競争入札で2016年1月に大手建設会社が落札し取得しました。日本考古学協会や市民運動により、2年近く本工事は止まっていましたが、「市は買い戻す気はない」と、今年2月から城野遺跡「東エリア」はスーパーマーケット建築の工事が始まり、城野遺跡は危機的状況です。

 

いま、城野遺跡「西エリア」全域を、北九州市で初めての「人々が集い、学び、歴史体験できる本格的な遺跡公園」として整備し、学校教育や憩いの場、イベントなどに活用し、貴重な歴史を後世に伝えるため、北橋市長の英断を求めています。

 

城野遺跡のすごさを知ってもらうために、2016年に写真パネルを作り、講演会や集会、街頭宣伝などで展示しています。ご覧ください。