親の反対で、
保育科に進んで資格を取ったものの、
就職の時点で、
「反対して、一生私に恨み言を言われ続け憎まれ続ける一生と、
心配でも、私のしたいことをさせてくれて感謝される一生と
どっちが良いの?
お父さんやお母さんの人生じゃない、
心配してくれるのは有り難いけど、
私の人生よ。私に決めさせて!!!」
怒りながら、泣きながら、訴えて、説得して
中学生から進みたいと思った福祉の世界に飛び込んだ。
でも、自分自身は知らなかった
『先天性股関節脱臼』という持病のせいで、
介護の仕事は出来なくなってしまった。
たった1年半程度で、
一生をかけてする仕事と思っていた
夢を捨てなきゃいけなかった。
人をいたわることで、
少しでも自分の罪や穢れを落としたかった。
人に仕事とは言え当たり前の事で
人に感謝してもらうことで、
自分が生きて良いんだと納得させていた。
自分自身が癒されたかったんだと思う。
今にして思えば、
福祉という業種に、依存していたのだと思う。
その時、Dr.に
「今、仕事を辞めないと、30歳以前に車椅子の生活になる
介護の大変さが判っていて、仕事を続けたいと考えるのは
周りの人間に負担や迷惑を掛けることだぞ。
君にはその覚悟があるのか?!」
ときつくおしかりを受けました。
健康だったら、今でも介護現場の仕事をしていたと思う。
唯一、すがれていた、
自分が生き続ける理由がなくなった瞬間だった。