ブログがすっかり放置状態となっておりますが、ここでボリューミーに近況報告…

先週、メールマガジンの配信がございました。
そちらに掲載した「近況コラム」をこちらに併載させていただきます!

メールマガジンでは写真はございませんが、ブログは写真付きのスペシャルバージョンです。かなりの長文ですが、お付き合いいただければ幸いです。



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メールマガジン  Vol.7
2023年9月8日号

*近況コラムより…

お久しぶりです。お元気でお過ごしですか?
ほんとうにお久しぶりのメルマガ配信となってしまいました。前回の配信は昨年の11月。まるで年報ですね…汗。各種SNSでの発信はこまめに行ってはきましたが、肝心なメルマガ配信がこうしてご沙汰になってしまい心苦しい限りです。怒涛の1年間でした…。


[ピノッキオ公演の様子]


東京文化会館では初となる子ども向け作品「ピノッキオ」は、今年の2月に無事開幕しました。シンプルな舞台作品ではありますが、ひとつひとつの美術道具の制作には極めて時間を要しました。関連イベントとして、都内小学校を巡回するアウトリーチも開催されました。全公演が早々に完売となり、公演は熱気に包まれました。チェロの宮田大さん、ギターの大萩康司さんの素晴らしい演奏、黒衣さんのお見事なサポート、スタッフ陣の素晴らしいチームワーク、そして何よりお客様からの温かい眼差しによって初演を大成功におさめることができました。感謝申し上げます。


[リハビリ中の気持ちを俳句にて]


その後、私は声帯ポリープ切除という試練のときを迎えました。これは実にありがたい経験となりました。詳しくはブログでも綴りましたが、声の異変は2年ほど前から感じるものがありました。加齢かな…これも成長だ…と楽観的に見過ごしておりましたが、いよいよ声が思うように出なくなり、調べたところ、一般的な声帯ポリープの5~6倍の大きさの特大ポリープができておりました。素晴らしい先生や看護師さんに支えられ、今年の3月の手術は無事成功。しばらくは筆談生活が続き、長いリハビリを経て、新たな声を手に入れました!驚くほどに軽やかに声が出るのです。まだまだ、この声を使ってお仕事をするべきだと確信いたしました。支えてくださった全ての皆様に感謝です。


[奈良県大和高田市・さざんかホールの舞台にて]


手術前の最後の公演は今年の2月末、奈良県での「ピーターパン」でした。ギリギリの状態でしたが、本番というのは不思議なものですね。一時的に…奇跡的に声が出るのです。



[奈良での公演直前、ステージにて]

とても印象的な公演となりました。

その後、手術とリハビリを経て、復活公演は6月に西新井で開催されて「お花のハナックの物語」でした。この作品は復活と再生もテーマとなっています。また、客席での演出が必須なこの作品はパンデミックの影響により3年間にわたり上演不可となっておりました。ほうとうに…色々な、色々な意味での…復活公演!となりました。


[西新井公演、終演後の様子]



西新井での公演後はそのまま移動で仙台へ…「ピーターパン」の東北初上演となりました。


[仙台公演の舞台袖より]


7月には「オズの魔法使い」が5年ぶりに上演されました。今回のオズより演出が一新され、壮大なスケールはそのままに、魅力を凝縮させた2時間バージョンが遂に初お披露目となりました。


[オズの魔法使い・リハーサルにて]


会場となった新潟りゅーとぴあはおかげさまで満席となり、オズ史上、極めて大きな盛り上がりを見せた公演となりました。

[オズの魔法使い・新潟公演・カーテンコール]


そんな復帰公演の日々の中、私はアトリエを移転。14年間お世話になった西新宿のアトリエを離れ、代々木の新アトリエへと移りました。実は長らく、新たな活動の場を探しておりました。あらゆる奇跡に導かれ、この度、素晴らしい空間と出会うことがきました。


[新アトリエ・引越し当日の朝]


この移転を機に、新たな気持ちで、より一層、創作活動に励む次第です。


[窓辺にて]



[窓辺にて2・黄昏てみた…の巻]



新たな声、新たなアトリエに導かれ、これは何か新しい挑戦を始めねば…と、インスタグラムのライブ配信機能を使って、「とにかく10時の生配信」というチャレンジを毎晩22時に実施をしております。


[某日の配信にて]


今年の6月1日に配信を開始し、本日、遂に100日目を迎えます。インスタグラムは使っていない…という方も、これを機にぜひアカウント登録をしていただきご覧いただければ幸いです。スマートフォンがあれば、誰でも簡単に登録・閲覧が可能です。内容はまだまだ手探りですが、視聴者さんからの嬉しい反響にも支えられ、楽しく続けられております。さて、チャレンジは何日続くか…。



明日は3年ぶりとなる「毛皮のマリ―」が宇都宮市文化会館で上演されます。


今年は原作者の寺山修司さんの没後40年の年、そして、この人形劇版の初演からはちょうど20年。そんな節目の年の記念すべき公演です。毎公演ごとに恐ろしいほどに多くの発見と感動が巻き起こるこの作品。寺山さんのコトバの世界で宝探しをするような感覚です。宇都宮ではどんな宝物が発掘されるのでしょうか…。

そして、年末には東京文化会館にて近松門左衛門原作「曾根崎心中」が初演を迎えます。





既に脚本を書き終え、大阪弁指導や美術制作がはじまっております。今回は、チェリストの宮田大さんが、演奏者としてではなく、選曲・音楽構成としてのみ参加するという新たな試み。生演奏はヴィオラの田原綾子さん、アコーディオンの大田智美さん。全世界に日本の美しさを紹介したいというい思いから、この度、私の舞台としては初となる英語字幕付きの公演となります(希望者にタブレット端末配布)。アドリブが封印されます…笑。私個人としてはこのアドリブ封印がかなりセンセーショナルです。選曲を終え、現在は「編曲」の段階に突入しておりますが…、音楽の選曲がべらぼうに素晴らしいのです。これらの楽曲がヴィオラとアコーディオンで奏でられたとき、得も言われぬ哀愁や情緒が劇場内を包むことと思います。あまりにも尊い「曾根崎心中」の世界、恐れ多く遠い存在と思っておりましたが、東京文化会館さんとの長い絆という土台が、上演を決断させてくれました。年末のお忙しい最中とは思いますが、ぜひ劇場でご一緒いたしましょう。お待ちしております。

以上、近況でございます。長文お許しください。
約1年分の近況…これより短くは無理でした…。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
配信で、劇場で…、お会いできるのを楽しみにしております。

平常 / JO TAIRA


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最後までお読みいただき、誠にありがとうございます!!

インスタライブは今夜で連続106日目を迎えます!
何日続くかな…
ラジオ感覚で…ながら聴きで構いません。ぜひご視聴くださいませ!