写真は黒衣(くろこ)チームが草の裏に小道具を仕込みつつ、バミリ(立ち位置などを確認するための印)のテープの貼り付け作業をしているところ…。
ギリシャ悲劇
「王女メディアの物語」
メイキング第8弾は、この大量の草について!
今回の美術コンセプトは、素材でを全てダンボールで!!
ダンボールでギリシャ彫刻の様な世界を表現して、観る者の想像力を刺激できたら!と思いました。
人形だけでなく、舞台美術もダンボールです!
メイキングレポの序盤では、巨大な柱についてレポートしましたが、今回はこの大量の草達について。
舞台のキワの端から端を埋め尽くしたかったので、とにかく大量でした…。
ひとつの土台の幅は90センチ…
そこに、三角にカットしたダンボールと、シンプルな花をランダムに飾り付け!
土台は舞台監督さんに、木材で作ってもらいました。その土台にベースとなるダンボールを貼り、その上から、草を躍動的に貼りめぐらせてゆきます。
私がつくった草美術はここまで!
ここから、美術チームが総掛かりでこの草作りに入ります。
この大量の花は、早い段階から作業に加わっていたNちゃんがほとんどひとりで手掛けました!!彼女ひとりで100本以上は作っています!!
花の大きさは大中小…とあり、細切りダンボール帯の太さは…1センチ・1.5センチ・2センチと3種類です。
述べ100本以上の花が出来たところで次はベースとなる草作業…。
三角の草カットの形に関しては完全フリーハンド。そしてその草のランダムな貼り方には私の頭の中での法則はあるのですが、全くもって説明が難しい…。
人それぞれ、草を切る人によって…貼る人によって…あまりにも個性が出る…なかなか私のイメージと合致しない…汗w
お行儀良く綺麗に貼り過ぎてしまうと、躍動感が出ない…。大胆になり過ぎると草の柔らかさが出ない…。可憐にやり過ぎると枯れて見える…。生き生きとした動きのある感じを出したいのです…。シュールでありながらあくまでポップに!
三角のカタチも、型があるわけではないので、いっそのこと何種類かの型を作ることも考えましたが、この草に関しては型をつくってしまうと躍動感がどうも出ない。自然に生息する草の予想もつかないうごめきみたいなものを出したかった…。フリーハンドで色々なカタチになる方が草の生命感が出るのです。
色々悩んで試行錯誤をしていると、美術チームの皆さんが、徐々に私のイメージ、やりたいことを掴んでくれた!!
そうそう!!コレ!!この感じ!!
ここからは安心してこの作業を美術チームに任せ、主にKちゃんがこの作業に入りました。Kちゃん、ひたすら草作業…。美術チームの皆さんの根気の強さに感動でした!
これはぜひとも並べて見てみたい…。並べて確認したい!!
しかしアトリエが狭い…。
遠目には見れませんでしたが…
うん!コレで納得!!
次回メイキングはこれらの蝶や動物達のことをお届けしましょう!
詳しくは…
をご覧ください!
メイキングレポ!
まだまだ続く!!