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昨日、あの劇団四季さんが、インターネットのユーストリームで「ユタと不思議な仲間たち」の東北特別招待公演のツアー最終公演の後半30分をライヴ中継する…という画期的な試みをされていました。素晴らしい。


実は先月、この東北公演のための稽古をあざみ野にある四季稽古場にて見学させていただきました。

早くレポしたかったのですが慌ただしさにかまけて後回しにしちゃってました。ごめんなさい。これが素晴らしい企画で。本来劇場用につくられている舞台作品を、体育館などの平戸間用に演出や美術を作り替えて東北をツアーする…というものでした。振り付けや演技プランも全て変わります。費用も時間も膨大にかかります。ですが東北の子ども達に笑顔を!を合言葉に、このプロジェクトが発足しました。


この平戸間版が素晴らしい!芝居の醍醐味が詰まっていて最高でした!観客は役者と同じ目線で劇世界を味わい、役者さんが花道を横切る度に、その役者さんの熱気が間近に伝わる…。その感じがまた素晴らしい。


私は日頃から平戸間での公演も多数させていただいていますが、劇団四季のような大手さんが体育館公演のツアーをすることには大きな意義を感じました。1ヵ月に渡る全ての公演が“招待公演"でした。真夏にエアコンもない会場での歌に演技に激しいダンス…。様々な運営・準備含めそれはそれは大変だったと思います。本当にお疲れ様でした。

そして被災地の皆様、まだまだ復興への道のりは長いですが、生きる喜びや希望を少しでも、これらの芸術から受け取り前進していただけたら幸いです。


私も、ようやく…ではございますが、イスラエル・パレスチナから帰国してすぐ、東北へ伺います。四季さんのような大規模ツアーは組めませんが、復興支援公演で、現地の子ども達に少しでも多くの希望を届ける公演ができるよう、只今準備・計画中です。



そんな劇団四季、巨大なアトリエはもはや稽古場と言うよりはひとつの街みたいです。屋根は全面がソーラーパネル。入口には自家発電状況が常に表示されています(写真)。稽古場は全て南向きにつくられ、電気を点けずに稽古が行われているのは震災前からのこと。事務所のコンセントプラグには全て色分けテープがつけられ、帰りに抜いてゆくコンセントが印されています。これもずっと以前からのこと。そのほか様々な節電の取り組みに、以前から頭が下がりっぱなしです。


それにしても、昨日のこのユーストリーム配信、初体験でしたが、そのシステムに感動しました。


私の舞台も、近い将来ネット中継したいです!もちろん生での観賞が何よりですし、私の舞台は現場の空気を含めての完成品。ですが、全国、そして世界にファンが増えた今、遠く離れていて劇場まで来れなくても、それらの表現の様子を動画で、とき同じくして感じていただけること、是非取り組んでみたい!と思いました。こちらも色々計画してみます。