先日、NHK・BSプレミアムにて、「第65回・トニー賞授賞式」の様子が生中継されていました。日本にいながらニューヨークでの授賞式の様子が拝見できるなんて…。ありがたいです。

しっかり録画はしましたがまだ全場面を拝見できていなく、感想を書くのはどうかと思いましたが、本日の字幕版放送の前に是非ともこちらで感想を…と思いまして。

というわけで全てを拝見してはいませんが、それはそれは充実した内容で、「天使にラブソングを」の実演パフォーマンスでは鳥肌の連続でした。

パフォーマンスのパッション、グルーブ感がたまらない!生きてるって凄いことだ!と感動します。「ブックオブモルモン」の実演も派手な演出があるわけでもないのにその歌いっぷりにグッときます。

ニール・パトリック・ハリスの司会も楽しい。2009年にも司会をされていました。その名司会でエミー賞を受賞したそうですよ。今回もどんだけ練習したんだろう…。

でそのニールさんとヒュー・ジャックマンの掛け合いによる歌とダンスのパフォーマンスのさりげなく鮮やかな魅せっぷり。これまた楽しい!!

「ウォー・ホース」の馬のパペットも必見です!あの馬の人形に特別賞が与えられたことにも感動です。

大好きなコール・ポーター作品「エニシング・ゴーズ」もリバイバルされたのですね。この曲とタップのマッチングの素晴らしさ。そして軽やかさ。これも圧巻です。

各受賞者のスピーチもとても印象的でした。

私が拝見したときには生中継とあってコメントが全て同時通訳、そして歌部分は通訳なし。それはそれでとても良かったのですが、本日、6/18(土)15:00~、字幕版が同局にて放映されるようです。

是非、皆さんもご覧ください。パフォーマーや受賞者達からたくさんの元気をもらってください。



ちょうど10年前の今頃、私はニューヨークを旅していました。

2001年の6月に渡米して、英語も全く話せないないのに、精一杯のボディランゲージで沢山の人とコミュニケーションをさせていただき、わずかな所持金をやりくりしながら20本のミュージカルを拝見しました。どこに行ってもまるで皆が家族のようで、ショーを観に行けばお隣さんはすぐにお友達。ニューヨークならではです。あのときの空間体験は今日の私にもたくさんの影響を与えてくれています。そして旅を締め括った9.11…。一生涯忘れられない3ヵ月間となりました。


舞台芸術が人々に何をもたらし、また何を生むのか…。当時19歳の私に、深い思考と洞察の機会を与えてくれたのもニューヨークでした。


上京して10年、同時にプロとして活動を始めてから10年となる今年。

ここからまた何か大きなものが動き出す気がしています。


胸の奥で、蒸気機関車が走り出す瞬間のように、何かがざわめいています。