伊都能売の五元神
以前にも書いたことだが、かつて出口王仁三郎氏が記した【伊都能売神】について・・・
五音 (瑞の御魂)
妙音 市杵嶋姫命
観世音 木花咲耶姫命
梵音 多紀理姫命
海潮音 玉依姫命(乙姫命)
勝波世間音 多紀津姫命
五観 (厳之御霊)
真観 正哉我勝々速日天忍穂耳命
清浄観 天之菩日命
広大智慧観 天忍穂耳命
悲観 天津彦根命
慈観 活津彦根命
これら【五柱の神】の【厳の御霊】と【瑞の御霊】併せて【十柱の神】の神々を『観音、即木の花姫神 一名・伊都能売神』であると語られた。
この【観音】となる神々に私も一つ付随させようと思う。
それは【木火土金水(きひつかみ・気秘通神)】であり、それを付随させると
正哉我勝々速日天忍穂耳命-市杵島姫命-木(気)-空
天之菩日命-木花咲耶姫命-火-火
天忍穂耳命-多紀理姫命-土-地
天津彦根命-玉依姫命(乙姫命)-金-風
活津彦根命-多紀津姫命-水-水
となる。
五元五行の【きひつかみ】は、さらに「陰陽五行」の理とも対応する。
つまり、この【十柱】の神々は、この世のあらゆる事象の中にすべからく存在する。
まさに【柱】である。
素戔嗚命と乙姫命
五元五行の「巡り」を司るのが【龍】であり、それら「巡り」を管理するのが各々の【龍神】で、それら【龍神】は【きひつかみ】のいずれかに属する分霊である。
そして、それらの総体的な「巡り」を司るのが【龍王】となる。
神界の【龍宮】に住まうその【龍王】が【素戔嗚命】である。
さらに、その【龍王】の娘たる【乙姫命】である。
かつて素戔嗚命は悲哀の嵐を巻き起こした。
悲しみに荒れ狂った【マス姫・コマス姫】が、海潮音を轟かせて大嵐を巻き起こす【八岐大蛇】となったものを【素戔嗚命】が鎮めた。
されど、鎮めるためには大嵐に同調して共に轟き嵐を巻き起こすことになる。
そうして【抱き参らせる】ことでようやく鎮まる。
鎮めるためとはいえ世界を破壊した。
ゆえに素戔嗚命は【マス姫・コマス姫】の住まう黄泉(根国)へと降ったのである。
荒れ狂った【コマス姫・ハヤコ】の三つ子が【三女神】
素戔嗚命が天照大御神に剣を献上し、天照大御神が噛み砕いて生まれたのが【三女神】
【八岐大蛇】から生まれた【剣】の【三姉妹】は、【コマス姫・ハヤコ】の三つ子の【三姉妹】であり、【三女神】は【アマテル神】の御子である。
さらに、【アマテル神】と【マス姫・モチコ】の御子は【天之菩日命】
【アマテル神】と【オオミヤ姫・ミチコ】の御子が【活津彦根命】
【アマテル神】と【ハヤアキツ姫アキコ】の御子が【天津彦根命】
【アマテル神】と【トヨ姫アヤコ】の御子が【熊野久須毘命】
そして、【アマテル神】と【セオリツ姫モチコ】の御子が【正哉我勝々速日天忍穂耳命】
となる。
【木花咲耶姫命】は【瀬織津姫】の兄弟神【大山祇神】の御子であり、【乙姫命】は【素戔嗚命】の御子である。
ちなみに、私の【産土神】は【速秋津比売神】である。
そのため【天津彦根命】と【乙姫命】に【縁(えにし)】が生まれる。
話を戻そう。
かつて【素戔嗚命】は【八岐大蛇】が起こした悲哀の渦を鎮めた。
【八岐大蛇】とは【悲しみ】と【恐れ】が四方八方世界に広がった【大渦】である。
【素戔嗚命】はそれを『抱き参らせた』。
だがそれを【素戔嗚命】が起こした【大渦】と見紛うたのである。
おそらく今度はその「お役」を【乙姫命】が行うだろう。
「悲観」の【天津彦根命】と「海潮音」の【乙姫命】が、世界を覆う「悲哀の渦」を鎮めるために『抱き参らせる』。
そして、『恐れ』を越えたところに光る【剣】を手にするだろう。
それが、やがて来る『弥勒の世界』の【柱】となるもの。
憤怒の形相の『不動明王』が携える【剣】は【慈愛(自愛)の剣】
それは、悲しみと恐れの【大蛇】の中にしかない。
【天津彦根命】と【乙姫命】が生み出す【観音龍】が【天目一箇龍】
別名・鍛冶の神
ゆえに新たな【剣】を生み出す。
だから「逃げた先に楽園はない」のである。
悲しみや恐れから逃げ出せば、大蛇の中にある【剣】は得られない。
我が授く【龍】は【龍王】より分け頂く【分け御霊】
【龍】はけっして逃げぬもの。
障害があれば打ち砕き押し通る。
ゆえに、逃げる者に【龍】は居着かぬ。
障害から逃げた時、それは同時に【龍】との和合から逃げたということ。
【神】から逃げ、未来から逃げ、世界から逃げた者に、どうして神の手が届こうか・・・・
・・・・・
【伊都能売】 ~今は「大立て替え」の真っ最中 《出口なおさんに捧ぐ》
龍人和合 『魂結-Tamayui-』 〈龍と人を結ぶ〉