貨幣は影
モノがあって初めてその存在価値が生まれるもの
この世にモノが無くなれば、その影も存在を消す
モノの秤にして影
それが貨幣
何もないところから
空即是色と生みだせる
人が動くところ
モノが動くところ
生まれる影
目盛りの付いた影
価値あるは人の動き
人動きてモノ産まれ
モノの影として貨幣が生まれる
価値あるは人動きて産まれるモノ
貨幣は単なる影
その影の更に影として、またモノ産まれる
影に操られ人動きモノ産まれる
天地逆さま 陰陽反転
いつしか影が主となり
人やモノが従となる
識の中で影は肥大し
人の識を曇らせ
識を歪め
誠歪みし
されど本来影は影
モノ無くして影無し
影無くともモノ在り
影は影
秤の付いたモノの影
空即是色と生まれ出で
色即是空と消えゆく
識の中で色空自在
識の中のみに命あるもの
識の外に残るはモノ
価値あるはモノであり影に非ず
モノ在りて影在り
モノ無くば影無し
モノ溢れたゆえ影溢れ
モノ溢れた故モノの価値見失い
モノ大切にするを見失ったゆえ
モノの価値を蔑ろにし
時で色褪せるモノを蔑み
時で色褪せぬ影を賛美した
モノはゴミとなりて溢れ
色褪せれば忌むべきものとした
すべてのモノにはすべからく霊在り
霊在りてモノ形成す
溢れるモノの墓に
溢れるモノの霊
影を剥ぎとりゴミと成し
無数の霊が彷徨う
感謝なく供養なく
浅瀬に溢れる蛭子たち
祓えども祓えども増え続ける
影のためにモノ産み成され
影のために打ち捨てられる
天地逆さま 陰陽反転
影に覆われたこの世界
漆黒の太陽を祀り
漆黒の十字架を崇め
影を金と成したる錬金術
人の識を歪め
識を操る錬金術師
消費と浪費は似て非なるもの
消化し昇華するが消費
情けの浪(なみ)に溺れ力費やし老化するが浪費
流行りに流され心逸りて
心くたびれ老化する
モノ大切にせよ
モノ愛せよ
人の行い大切に愛せよ
さすればモノの霊は養われ
供養と成りて昇華する
行いの姿は養われ
供養と成りて昇華する
影は薄れて価値は高まり
陰陽調和が訪れる
モノにするごとく人にする
モノ大切にせぬ者は
人も大切にせぬなり
人の行いも大切にせぬなり
大切は執着に非ず
前後際断モノに溶け入る
溶け入ればこそ感謝が生まれる
モノだけでなく言葉も同じ
言葉を大切にせぬゆえ
次から次へと新しい言葉求める
同じ意味でも違う言葉
言葉の側を新しく
古いものは捨ててしまう
満たされぬは溶け入らぬから
ゆえに浪費となり老化する
餓鬼の如くに老化して
影追う餓鬼と成り給いき
情けの浪の錬金術
影に覆いつくされた世界
前後際断 大切忘れ
愛無きゆえの餓鬼懸かり
価値の創造と宣いて
次から次へと手を変え品替え
モノ蔑ろにする心
単なる手品の錬金術
春は花 夏ホトトギス 秋は月
冬雪冷えて涼しかりけり
前後際断 季節に溶け入る
時に溶け入る
モノに溶け入る
事に溶け入る
言に溶け入る
際を断つ心 大切心
無常を愛する心なりけり
無常の愛のありがたさ
無償の愛のありがたさ
わからず貪り得ては捨て
次から次へと求めるばかり
言も事も蔑ろ
大切心を失いし
蛭子懸かりの魂たち
恵み美しき洲に坐す事代主
釣り糸垂らして訓垂れる
餓鬼の亡者が群れる洲は
蛭子が招いた穢備洲なり
穢土と汚れた海原に
打ち上げられたモノの霊
江戸に帰りて因果応報
流行りの闇(病み)の帳が降りる
霊が光で主なり
身体は影で従なり
いつしか天地逆さまに
影が主となり光が従なり
光の大切忘れた魂
影に囚われ闇(病み)の中
無償の愛に価値見いだせず
影で測りてばかりなり
穢土に染まりた穢備洲神懸かり
恵土の美しさ見えぬものたち
ありがたさ忘れ
感謝を忘れ
今目の前の現実忘れ
自ら磨くを忘れたは
影に囚われ光にも
影を纏わせ穢土とする
ここから先は分かれ道
光と影の分かれ道
恵土と穢土の分かれ道
洗濯するが選択なり