大我の流れに引き寄せられて
小我を捨てて 大我と重なる
大我の中の大迦楼羅炎
大地を破り 海を押し上ぐ
火水(ヒミズ)結びて神となり
憤怒の相の 菩薩現ずる
ただひと時の荒波の
頂(いただき)となりて 大地を走る
逆巻く海原引き連れて
大地を禊ぎて 八坂を登り
山の頂で朝日を拝み
荒波一転 山駆け下る
坂を傾(なだり)に落ち滾(たぎ)つ
立ち塞ぐもの 呑み込んで
疾風の如く渦巻いて
大海原へ 流離(さすら)い浚(さら)う
荒んだ大地に恵みの雨
荒んだ心に 甘露の法雨
天地を結ぶ慈悲の雨
慈悲の相の 菩薩を現ず
恨みつらみの情け心を
焼いて流して 平らけし
卍(ほとけ)救いて十(キリスト)救いて
神現ずるが 菩薩なり
拝みは御神に祈りは意乗りに
御神の意が乗る 菩薩なる人
弥(いよいよ)心に神を勒(おさ)める
神か勒(おさ)まる 人が宮
太しき宮柱は御神の意
意を乗せ横糸 紡ぐ舟
再び戻りて機を織る
新しき世の 錦の御旗
三界通ずる宮柱
日月を地に織り 御旗を掲げ
天は晴れたり大地も晴れたり
言答(いわと)通ずる 御統(みすまる)の珠
動ぜぬ真澄の誠の心
意乗りて治むる 御統の魂
晦日(みそか)禊ぎて身濯ぐれば
巳削げ実齟齬も 無かりせば
知恵の実食べたエヴァの業
貪瞋痴も 消え失せて
除夜の鐘の音無常と流れ
明けて日月の 旗靡(なび)き
情け心の悪の大将
轍乱旗靡(てつらんきび)と 逃げ去りて
沙羅双樹の花と散りゆき
魔業捨て去り 改心なされ
灰汁の底から蓮華を咲かす
菩提心帰り 祇園に参じ
牛頭天王に丑寅参り
明けて目出度き 初詣
業の縺れは解かれて
不二の御山に 御統(みすまる)の
初日の出成り夜は明けて
光輝く 船出なり