神と拝まれ天狗と成りて
人の願いを叶えたり
情けの巡りを生みだして
縺れ捻じれたあの世とこの世
神の火が消え 情けに溺れ
天狗の神が我が物顔に
あの世とこの世をかき乱し
天地逆さの世となりし
飢えと渇きを作り出し
水を小出しに分け与え
我神なりと宣いし
鼻高天狗の神々に
こき使われたる青人草は
神の火を消し情けの水を
頂戴ませと拝みたり
誠の神は慈悲を噛み締め
憤怒の相で祓いに祓う
穢れに身を置き青水泥
情けに浸かりて火を灯す
決して動かぬ誠肚に据え
情けの水を炎で浄化
悪の汚名で灰汁に浸かりて
神素戔嗚は祓い続ける
神を拝みて灰汁出して
どうして神が喜ぶか?
飢えと渇きは水では満たせぬ
愛の火無くした餓鬼心
火を灯さねば愛は満たせぬ
愛は情けで補えぬゆえ
情け乾かし火を灯せ
さすれば温もり満ちるであろう
飢えも渇きも真に非ず
色即是空のこの世界
空即是色と情けを生み出し
情けの川をひきたる蛇は
飢えと渇きを生み出して
餓鬼畜生の世を生み成したり
貪・瞋・痴の三毒を
情けの川に流したり
毒に冒され青人草は
毒に当たりて餓鬼畜生
飢えと渇きを癒すため
蛇に使われ畜生道
右に左に動かされ
籠の中の風見鶏
空即是色と生み成した
貪・瞋・痴の三毒は
色即是空と消せばよし
般若波羅蜜多唱うれば
色即是空を消え失せて
空の中に灯る火が
揺れ動くのが見ゆるだろう
空の中の灯る火に
慈悲の温もり感じたら
その慈悲噛み締め憤怒の相で
空即是色と炎を燃やせ
悪を背負いて慈悲の火灯す
神素戔嗚を空に生め
生め(梅)で開いて空に花咲かせ
神素戔嗚の心に灯る
国常立の御言の火
誠の真言の火の種に
芽が出てやがて花が咲く
不二の御山に咲く花は
神を現わす菩薩(人)なり
三六九(弥勒)現わす菩薩なり