水の波紋は輪になり広がり
何かにぶつかれば波は返る
弥栄の理(ことわり)響きなり
那岐那美神の交わるところ
柏手の響き 手の内が真中
陰陽和合し響きが生まれ
弥栄広がる響きなり
響き広がるは横のみに非ず
縦にも広がる響きの理
神の響きが人へと波打ち
人も響きて波返す
岩戸閉まりて幾星霜
響き薄れて微かなり
ゆえに神の喜び響かず
恐れ響かせ波荒れて
荒れた世界を生み出した
祓えど祓えど恐れの響き
荒れて波立ち雲となり
神人境に幽界生まれ
神の光が閉ざされる
曇り空ゆえ天仰ぎ見えず
情けの雨降り大地はぬかるみ
土をおろがむこともなく
平面世界に閉ざされる
平面世界に響くのは
湿った重たい響きなり
雲を突き抜け大地を貫く
澄んだ響きが無くなりて
さらに岩戸が閉ざされる
岩戸開けて曇間に陽が差し
大地は渇きて生命が芽吹く
「天地(あめつち)」岩戸は明けたれど
心の岩戸は閉じたまま
曇りぬかるみそのままで
弥栄の響きは受け取れぬ
心の曇り晴らすのは
心の中で柏手打ちて
からりと澄んだ音色を響かせ
心の天地を掃除洗濯
情けの響きを愛に変え
心に愛の火を灯す
霊打ち意志(火打ち石)を打つように
柏手鳴らして火(霊)を灯し
曇間に向かって響かせば
神の響きが返る也
響けば返り 返れば響かす
神と人の手を打ち合わせ
柏手鳴らすが和合なり
天地上下の柏手鳴らし
響き合わせるが『祭り』なり
『阿吽』の呼吸で柏手打てば
四方八方 上下に十方
弥栄響き渡るなり
雲を千分きて吹き放ち
天地岩戸が開くなり
神人和合の祭りばやしは
神人手を打つ響きなり