昨日、ふと思い至ったことがありあれこれと調べていると、意外にも同じような結論に至っていた人がいるのを知った。
何を思い至ったのかというと、『市杵島姫命』とな何ぞや?ということである。
宗像三女神の一神とされているが、この『市杵島姫命』の語源は『厳島姫命』ではないのかと・・・
本来、三女神の名は多紀理毘売命、狭依毘売命、田寸津毘売命
この中の『狭依毘売命』が『市杵島姫命』となってはいるが、本当は三女神合わせて『厳島姫命』であろうと・・・
『厳島の姫神』がいつしか『市杵島姫命』へと変わった。
そんなことを思い至ったわけである。
では『厳島姫命』とは誰であるのか?
それが『撞賢木厳之御魂天疎向津媛命』
天照大御神の荒魂とされているが、そもそも三女神そのものが天照大御神が十拳の剣から生んだ荒魂であろう。
自分自身の導きからも『撞賢木厳之御魂天疎向津媛命』は三女神そのもので、三相一体(少女(創造)・母(維持)・老婆(破壊と再生))の運命の地母神である。
そして更には出口王仁三郎氏も『天照皇大神である撞賢木厳之御魂天疎向津媛命が世界の建て替えのため三女神として地上に降臨した』と語っている。
『撞賢木厳之御魂天疎向津媛命』の撞(つき)とは斎(いつき)という意味で、賢木(さかき)は榊(さかき)であり、榊とは『神が居つく木』である。
その『厳の御魂』であるというのは、地に降臨した厳の御魂ということである。
そして『天疎向津』は『天さかる向かふ』という表現で『天を離れ極みに向かう』という意味である。
つまり『天を離れ地に降臨した厳の御魂』ということである。
その『厳の御魂の姫神』を祀る島が『厳島』であり、島そのものが『御神体』なのである。
『厳島姫命』とは『宗像三女神』のことであり、『撞賢木厳之御魂天疎向津媛命』のことである。
伊勢神宮に『市杵島姫命』が居るというのは実は当たり前のことである。
天照皇大神である『撞賢木厳之御魂天疎向津媛命』そのものなのであるから。
だがしかし、実際は『撞賢木厳之御魂天疎向津媛命』ではなく、そうなると伊勢神宮に坐す『市杵島姫命』と思っていた女神は、三女神の一神『狭依毘売命』ということである。
三女神は地上の主催を任されていた『素戔嗚命』が天へ帰り、その後黄泉(月)の世界へ行くときに、天照皇大神との誓約(うけい)によって十拳の剣から『三女神』が生まれ、素戔嗚命が地を離れる『代わり』に降臨した。
そして素戔嗚命は月黄泉(読)命として黄泉から守護を続けている。
『籠神社』の系図に記された『市杵島姫命』は『厳島姫命』であり『撞賢木厳之御魂天疎向津媛命』であり『天照皇大神』ということになる。
そして更に『天照皇大神荒魂』として『瀬織津姫命』と記されている。
すべて『同一神』ということだ。
ではここに記された『豊受大神』とは何であるのか?
三女神と『対』となるのであれば当然『誓約(うけい)により天照皇大神の五つの珠から生まれた五男神』ということになるのではないか?
この『五男神』は『五元』であり『五行』であり『五体』『五指』と『現れの理(ことわり)』でもある。
『五元素』『陰陽五行』は自然流転の理(ことわり)である。
自然の『恵み』を司る理(ことわり)の神々が『五男神』
『恵み』を司る『豊受大神』そのものであろう。
木・火・土・金・水を司る五行の龍と
天狐・地狐・空狐・赤狐・白狐の五狐
自然の流転、自然の生命の巡りを司る『五男神』を五龍一体、五狐一体として『豊受大神』となるのだろう。
その『豊受大神』の荒魂として現れるのが『豊受姫』である。
今日のところはここまで。
また機会があれば追ってみたいと思う。