
人はうそをつくものです。
体調の不調などでも、日常の行動や姿勢など意外にもの様々な要因があります。
特に「心」の問題は大きいと思います。
よく「ストレス」のせいで・・・という話をしますが、それは「ストレスで心が・・・」ということです。
そして、心が原因で日常の行動や姿勢が変わってしまい、不調に至ることも多いわけです。
嘘
カウンセリングの場で、しかも自分の不調をどうにかしてほしいのに嘘をつくなんてありえない。
そう思っている方は甘いです。
人はうそをつきます。
それは決して「悪意」なわけではありません。
ただ、自分の欠点や恥ずかしい、みっともないと思うことをわざわざ話す方はいません。
それを聞けるようになるには、よほど信頼がなければなりません。
「秘密厳守」
何もいわずに相手にそれを信頼してもらうことが出来るかどうかですね。
初対面の人に夫婦の痴話げんかやSEXレスの話なんかする人は少ないです。
でも
探偵には何故かそんな話をしてもいいと思うようです。
私もよく聞かされました。
こちらからは何も聞いてないのですが・・・・
心の奥には「聞いてほしい」という思いがあります。
他に話す相手がいれば別にいいのでしょうが、誰にも話せない話・・・というものが誰でもあります。
そんな話をよく聞くわけです。
だから、お客様が「特に思い当たることはない」と言っても、真実とはかぎりません。
気付いてないだけかもしれませんし、隠しているのかもしれませんし。
無理に赤裸々な話を聞き出す必要はありません。
必要なのは「隠しているかどうか」ということだけです。
隠しているということは、そこに「思い当たるフシ」があるわけで、それがわかれば充分ですから。
どうやって聞くのか?
それが「目で聴く」ということです。
質問という言葉は会話には欠かせません。
日常の会話には当然質疑応答など含まれているわけです。
ただ、自分が触れられたくないところに来た質問に関しては、まるで矢が飛んできたかのように人は無意識に避けます。
その「避ける」行為が当たりなんですね。
人は言葉には言葉で返します。
だから言葉は防御されていて、それを聞く限りでは嘘はわかりません。
ですが「避ける」行為は「目」で捉えられます。
だから「目で聴く」というわけです。
その「避けた」質問が当たりなんですね。
この避けた当たりを引き出す技術はここでは必要ありませんので割愛します。
それは探偵の領域です。
ただ、この隠している部分を理解してあげるという行為は優しさだと思います。
言わなくてもいい。
それは誰にでもある隠したい部分。
それを自分にはないような顔をする方が新設ではないと思います。
だからこそ「共感」という理解をもって接することが大切なのだと思います。
また、「共感」ができるからこそ「目で聴く」ということが出来ます。
自分が突っつかれていやな思いをするのに、わざわざ突っついたりはしない・・・
そんな信頼が出来れば自然と道は開かれると思います。
もし、わだかまりを吐き出すことで楽になるようなら、それが出来る環境や空間、空気を作る必要があるでしょう。
自分自身が嘘つきであってはだめです。
自分自身が正直であればこそ、相手も共感することが出来るのでしょうから。
もし、相手の痛みを取り出して癒したいのなら、まずは自分の痛みを取り出してさらけ出すことが出来るか・・・です。
それが出来るなら、共感する、共感されることになるのでしょう。
相手の痛みに寄り添ってこそセラピーです。
それにはまず、自分自身の痛みをしっかりと感じ取らないとだめですね。
これも知識ではだめです。
痛みを乗り越える修養が大切となってきます。
