来年度(平成24年度)から先行実施される理科(物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎、科学と人間生活)新課程の教科書の見本が届きました。
(実教出版、数研出版、第一学習社、東京書籍、啓林館)

すべて会社が、ほとんどの科目で小判(A5判)の難しめの教科書と大判(B5判)の易しめの教科書を出してます。
「易しめ」と言っても、2単位で終わらせるのは大変なぐらいの量があり、「難しめ」の方は2単位ではまず終わりません。

「難しめ」の方は、4単位の「基礎を付さない科目」の内容の一部を「発展」として載せており、現課程3単位の「化学I」の教科書に近いものになっており(特に第一と実教)、現状のまま3単位で行われることも考えたもののようです。
(高校の範囲外の電子対反発則、spd軌道、混成軌道などを載せている教科書もあります。)

そもそも、「基礎」が付いているから「易しい」科目だと思っていたのが大間違いで、「ベースとなるもの」という意味だったわけです。
高1から文系・理系に完全に分ける高校では、文系は大判、理系は小判というように別々の教科書を使うケースが増えるかもしれません。


ちなみに、うちの高校は1年で化学基礎と生物基礎、2年で物理基礎か地学基礎になりました。
文系・理系を分けないので、小判、大判のどちらにするかわかりません。


追伸
某社は「基礎を付さない」4単位の「化学」の教科書の検定を通す前のものを見せてくれました。
ちょっと持ち歩きたくなくなるような、460ページ以上の厚さ!
完全に文系さんサヨウナラ。
他の会社もそんな感じなのかな?