京都の賀茂川(鴨川上流)に生息するオオサンショウウオのうち、日本産は半分以下、中国産との雑種が4割だそうです。


中国産も困ったワシントン条約で保護されており、駆除はできないとのこと。


困った問題です。




【科学】交雑進む賀茂川のオオサンショウウオ 「遺伝子汚染」から救え
2008.9.15 08:33
 「遺伝子汚染は深刻な状況だ。このまま放置すれば、日本産は賀茂川から消えてしまうだろう」。両生類の研究で知られる京都大大学院の松井正文教授は、今月まとまった分析結果に驚きを隠さない。

 賀茂川のオオサンショウウオの系統を調べるため、4年前からミトコンドリアのDNAや酵素を分析。外来種であるチュウゴクオオサンショウウオの侵入実態を調べてきた。

 その結果、分析した111匹のうち13%が中国産で、44%は中国産との雑種と判明した。雑種は幼生の71%を占め、繁殖地に近い上流ほど比率が高い。在来種が生存競争に敗れ、追いやられている様子がうかがえる。


 なぜ賀茂川に中国産が入り込んだのか。背景には、かつての食用の歴史がある。松井教授によると、昭和47年に岡山の業者が中国産800匹を食用に輸入しており、その一部が京都の料亭などに持ち込まれたことが発端らしい。


 オオサンショウウオ属は、日本と中国の2種しか現存していない世界的な希少動物。日本にとっては厄介者の中国産も、現在はワシントン条約で取引が規制され、国際的に保護されている。単なる外来種と違って駆除はできない。


 研究室だけでは保管できず、動物園などに受け入れを依頼してきたが、両生類の大量絶滅の一因とされるツボカビ症が思わぬ壁になっている。兵庫県で昨年、ツボカビに感染した個体が見つかったことを受け、感染拡大の懸念から引き取りを断る動物園が増えているという。


 松井教授は賀茂川の全個体の遺伝情報を調べ、分離して交雑を防ぐよう行政側に提案している。しかし膨大な手間と費用を誰が負うのか、捕獲した中国産をどこで飼育するのかなど、課題は多い。

http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080915/acd0809150831002-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080915/acd0809150831002-n2.htm