サイエンス誌に恐竜が繁栄した理由に関する論文が掲載されています。
その論文によると、恐竜が地球を支配した理由は恐竜が生物学的に優位にあったからではなく、幸運だったからだそうです。
化石を調査した結果、約2億年前の三畳紀末期には、恐竜よりもワニの祖先のクルロタルシ類(crurotarsans)が繁栄していたことがわかりました。
しかし、いん石の衝突か何かが原因で急激に地球が温暖化し、クルロタルシは絶滅しましたが、恐竜はラッキーにも生き残り、その後の地球を支配するほどまでに繁栄しました。
クルロタルシが絶滅したのに恐竜が生き残った理由はよくわからないらしいです。
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肝心なところがわかってない。
隕石が偶然のものだとすると「恐竜は幸運だった」と言えますが、この後の隕石か何かで絶滅し、哺乳類の天下になったのはご存知の通りです。
「恐竜は幸運だったけど、不運だった」ということになるかもしれません。
そう考えると、哺乳類の幸運もいつかは終わるのではないでしょうか?
隕石などが原因だと、自然選択(自然淘汰)とは言わないのでしょうかね。
ちょっと疑問です。
"Superiority, Competition, and Opportunism in the Evolutionary Radiation of Dinosaurs", Stephen L. Brusatte, Michael J. Benton, Marcello Ruta, Graeme T. Lloyd, Science, 321 (5895), 1485-1488 (2008)
DOI: 10.1126/science.1161833
http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/321/5895/1485
ハイライト
幸運だった恐竜
The Luck of the Dinosaurs
過去の多数の研究では恐竜の繁栄は他の種に対する優位性のためとされているが、この研究者らによれば、単に幸運に恵まれただけかもしれない。Stephen Brusatteらは、後期三畳紀の恐竜と、その主要ライバルである主竜(アルコサウルス)のクルロタルシ類の進化における関係を解明すべく、化石記録を調査した。その結果、一般的な認識に反して、恐竜は生態的地位と資源の争奪戦を経て、地球上の優勢な種としての地位を主竜から取って代わったのではないという事実が判明した。Brusatteらによれば、恐竜の出現以降3,000万年の間、恐竜と主竜は同一の生態的地位を占めつつ、共に進化したという。この結論は、主竜の絶滅は争奪戦による交替の結果ではなく、偶然であった可能性が高く、恐竜は一般的に考えられているように繁栄すべくして繁栄したのではなく、おそらく2回の大量絶滅を幸運にも生き延びるという恩恵を受けたのであろうことを示唆している。
http://www.sciencemag.jp/highlights.cgi#525