「クマムシ」約30匹を宇宙空間に10日間さらした後、地上で水を加えると、3匹の生存が確認できたそうです。
「生存可能」というには生存率は低いかもしれませんが、驚くべき強さといってよいのではないでしょうか。
「クマムシ」(英名:water bears)とは、緩歩動物(Tardigrada)と総称される無脊椎動物(invertebrate)の一種です。
体長は1mm前後、8本足で、熱帯から極地方、超深海底から高山、温泉の中まで、海洋・陸水・陸上のほとんどありとあらゆる環境に生息しているようです。
樽(tun)状の、乾眠(かんみん)と呼ばれる休眠状態(クリプトビオシス(cryptobiosis))になると、極度の乾燥状態にも、151℃の高温からほぼ絶対零度(0.0075ケルビン)の極低温にも、真空から75,000気圧の高圧にも、高線量の紫外線、X線等の放射線に耐えて生き延びることが知られていました。
「地球最強の生物」クマムシ、宇宙でも生存可能
9月9日12時0分配信 WIRED VISION
軌道に達すると、クマムシを入れた容器が開けられた。一部のクマムシは低レベルの宇宙線だけを浴び、残りは宇宙線のほか、何も遮るものがない太陽光も浴びた。すべてのクマムシが温度差の激しい真空の宇宙空間にさらされた。
宇宙線だけを浴びたクマムシたちは、地球に戻ると復活し、宇宙線を浴びていないクマムシと同様のペースで繁殖した。
太陽光も浴びたクマムシたちが蘇る確率はそれより低かったが、一部が生き残っただけでも驚くべきことだと、Rettberg氏のチームは『Current Biology』誌の9月9日号に発表した論文で述べている。
論文によると、この無脊椎動物たちが宇宙空間でどのように身を守ったかは「謎のまま」だという。Rettberg氏の次なる課題は、このような働きをつかさどる遺伝子を特定することだ。人間のDNA修復に関する理解と向上を進める最初の一歩になることだろう。
『Current Biology』誌に掲載された論文「地球低軌道上の宇宙空間で生き延びた緩歩動物」を参考にした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080909-00000003-wvn-sci
元論文
"Tardigrades survive exposure to space in low Earth orbit", K. Ingemar Jönsson, Elke Rabbow, Ralph O. Schill, Mats Harms-Ringdahl, Petra Rettberg, Current Biology, 18, R729-R731 (2008)
http://www.current-biology.com/content/article/abstract?uid=PIIS0960982208008051

