へぇ~。
たんぱく質は原子数が多いから、X線構造解析も難しいけど、何よりも結晶化が難しいんですよね。
いずれ、タミフルに替わる新薬ができるかも?
<インフルエンザ>ウイルス体内増殖の構造解明
7月28日2時0分配信 毎日新聞
インフルエンザウイルスが人の体内で増殖するのに中心的な役割を果たすたんぱく質の立体構造を、朴三用(ぱくさんよう)・横浜市立大准教授(生体超分子科学)らが明らかにし、27日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。増殖は、特定のたんぱく質同士が結びつくことで始まる。増殖たんぱく質とぴったり結合する物質を合成すれば増殖を止めることが可能となるため、新薬開発につながる成果として注目される。
インフルエンザウイルスが増殖する際、3種類のたんぱく質が結合することが知られているが、結合時の立体構造は不明だった。研究チームは、3種類のうち2種類のたんぱく質の結合体を作り、塩や砂糖のように結晶化させた。エックス線で調べると、トンネルの穴に針が刺さったような立体構造をしていることを突き止めた。
また、2種類のたんぱく質の結合にかかわるアミノ酸の働きを悪くすると、通常に比べて増殖するウイルスの数は40%以下に低下した。
一方、3種類のたんぱく質の構造は、1918年に発生したスペイン風邪以降変わらず、大半のインフルエンザウイルスの増殖に不可欠であることも、別の解析で判明した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080728-00000005-mai-soci
元論文
"The structural basis for an essential subunit interaction in influenza virus RNA polymerase", Eiji Obayashi, Hisashi Yoshida, Fumihiro Kawai, Naoya Shibayama, Atsushi Kawaguchi, Kyosuke Nagata, Jeremy R. H. Tame, Sam-Yong Park, Nature advance online publication 27 July 2008
doi:10.1038/nature07225
http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/abs/nature07225.html