TBS系「朝ズバッ!」でやっていたニュース。
長野県の下諏訪町(諏訪大社下社春宮の近く)に「万治の石仏」という石仏があり、2年で5cmも首が伸びていたという。
しかし、これ以上首が伸びると危険だということで、首を縮める治療(?)が行われた。
残念ながら、これで首が伸びなくなりそう。
工事を担当した人によると、「これで10年は大丈夫でしょう。」とのこと。
首が伸びなくなったら、観光客が減ると思うのだが、観光案内所の人は「首を長くして待ってます。」と、うまいことを言っていた。
http://www.shimosuwa.com/siseki/manji/index.htm
この石仏について、説明を加えておきます。
石仏は原則として一個の石から刻出されなければならない。
しかし、この「万治の石仏」は、高さ2.7m、長さ4mの自然石(輝石安山岩)の上に、別の石で彫られた高さ63cm仏頭が載せられている。
造形作家の故岡本太郎さんが「こんな面白いもの見たことがない」と絶賛注目されるようになった。
その昔、春宮の鳥居を作る際、この石にノミを入れたところ血が流れ出し、驚いた石工が霊の宿る石として、高さ2mの自然石小さな頭をのせ阿弥陀如来に彫りだし、祀るようになったという。(胴石に「南無阿弥陀仏」の六字が刻まれている。)
「万治」の名は「卍(まんじ)」や「全てを治療」のような意味ではない。
胴石に「万治三年十一月一日 願主 明誉浄光 心誉広春」の刻銘があることによる。万治三年とは江戸時代初期の西暦1660年。
参考
http://home.s01.itscom.net/sahara/stone/stone/013_manji/013.htm
http://www.a-namo.com/guest/nice_time/nice_time03/shinsyu/manji/manji.htm
なぜ首がのびたのか?
わかっちゃったら面白くないので、考えたい方は読まないでください。
ヒント1
この石造の頭は、1991年にいたずら(?)で落下したことがあり、ステンレスの支柱を胴体に埋め込んで固定したそうです。
ヒント2
頭をクレーンで持ち上げたところ、胴体のステンレスの支柱が入っていた穴からは水、石、泥、24円が出てきました。
答え
支柱が入っていた穴に入った雨水が冬に凍って、支柱を持ち上げた(水が氷になると体積が増える)。
氷が融ければ元に戻るはずが、支柱が傾いたため、穴の壁に引っかかり、戻らなくなった。
- 五来 重
- 石の宗教 (講談社学術文庫 1809)
- 宮島 潤子
- 謎の石仏―作仏聖の足跡
「万治の石仏」の伸びた首戻る 1年ぶりに修復完成
3月5日11時28分配信 中日新聞
【長野県】下諏訪町文化財で、特異な容姿で知られる「万治の石仏」=東山田=で4日、浮き上がった頭部の修復作業があった。昨年3月来、「首が伸びた」と全国放送のテレビ番組に取り上げられるなど話題になっていたが、1年ぶりに元に戻った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080305-00000002-cnc-l20

