おもしろいものを作りますなぁ。



NZの音楽チャート、犬にしか聞こえない曲が1位に
2月18日15時5分配信 ロイター
 [ウェリントン 18日 ロイター] ニュージーランドの音楽チャートでは、犬にしか聞こえない周波数で録音された曲が1位になっている。今後は、この曲を世界的に販売することも検討しているという。
 犬の飼い主の間で人気が高まったこの曲は、昨年のクリスマスにチャートで1位になった。ただ、実際に犬に聞かせた人からの感想はまちまち。
 動物虐待防止協会(SPCA)のケリッジ会長は「最も暴力的だったケースでは、その曲がかかると犬がラジオに襲い掛かって完全に壊してしまった。ただ逆のケースでは、犬は横たわるだけで何も起こらなかった」としている。
 この曲のCDはチャリティーを目的に1枚4.99NZドル(約430円)で販売されており、これまでに約2万2000NZドルの収益金が集まったという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080218-00000824-reu-ent



人が聴こえる音の周波数は16~20,000Hz程度、

犬が聴こえる音の周波数は65~50,000Hz程度らしい。


1年ぐらい前に「モスキート音(モスキート着信音) 」の記事を書きましたが、当然この「犬にしか聞こえない」音楽は、その上を行く、いわゆる超音波で作られているわけですか。

(「超音波」で人に認知できないといっても、人に全く影響がないかというと、そうではないらしいですが。ブルガリアンヴォイス(ブルガリアンボイス)などは、超音波領域も「売り」のひとつになっています。)

ドワンゴの犬にしか聞こえない着信音の記事はこちら。



犬に聞かせるにしても、家庭用のオーディオセットで、そのような高周波の音をきちんと再現できるのかという問題もあります。



考えてみたら、「犬にしかきこえない」て、ウソですよね。

他の動物でも聞こえるんじゃないの?

イルカとかコウモリとか。



YouTubeにありました。

圧縮するときに、人間に聞こえない音はかなりカットされてしまうはずなので、どのぐらいCDの音が再現できているのか疑問ですが。

全く音がないように聞こえますが、モスキート音 のときと同様、超音波領域の音を聞くと、頭痛など体に悪影響が出る可能性があります。

気をつけて試聴(視聴)してください。

A VERY SILENT NIGHT (The Underdogs) - SPCA Christmas fundraiser

http://jp.youtube.com/watch?v=qXIoVmXx4eY

http://jp.youtube.com/watch?v=gS-abHVVYQs




検証

CDのサンプリング周波数が44,100Hzなので、シャノンの標本化定理(※)から考えて、22,050Hzを超えると変なことになってくるのではないかと思いますから、この曲も20,000Hzを少し超えたあたりで作られているのでしょうね?


(※シャノンの標本化定理(Shannon sampling theorem) 伝送すべき情報量の最高周波数がfの時、2f以上の周波数で標本化(瞬間値の測定)を行えば、元の情報を完全に復元することができる。これより標本周波数が小さくなると、誤差として、存在していなかった強弱パターンが現れる(エリアシング:aliasing)。標本化定理を満たす最大の周波数、つまり、標本化周波数(サンプリング周波数)の1/2をナイキスト周波数(Nyquist frequency)という。)


ピアノの鍵盤の真ん中のラ(A)の周波数が440Hz、その1オクターブ上のラが880Hz、そのさらに1オクターブ上のラが1,760Hz・・・

ピアノの鍵盤の真ん中のラ(A)の5オクターブ上が14,080Hz、6オクターブ上が28,160Hzになります。


人間に聞こえない音~CDに使える周波数の上限は

20,000Hz~22,050Hz

ですから、1オクターブも使えないことになります。


使える音はちょっとだけ広めに範囲を取っても

ミ♭(Es 19,935Hzぐらい)~ファ(F 22,376Hzぐらい)

ぐらいになってしまい、これだけの音で「Silent Night」(きよしこの夜?)を作るのは不可能です。


したがって、このCDに入っている曲は、エリアシングがかかって、変になっているに違いない。


(計算が違っていたらすみません。まともに使える音が少ないのは間違いないと思います。)