第2章-2 高田城
この城ほどわかりにくい城はない。
まず現地がブッシュだらけで見切れない。
その現状でここまで縄張り図を描いた努力は
賞賛されるべき。
大体、高田氏の本拠でありながら
現代にそれを意識させる状況にない。
歴史的な町並みも残るが
近世の街村のようでもあり
城下町と思わせる状況にない。
でも高田氏が一時期本拠としていたのは
事実であろう。
このアンバランスさ、気持ち悪さを
本書は絶妙にすくい上げている。
だれも改修を兵站基地と結び付けてこなかった。大胆な解釈である。
これに対する賛否はどうなるのだろうか。
