駅前はすでに大盛り上がり
勇壮な掛け声と共に
山車(だんじり)が
勢いよく疾走していきます。
だんじりの屋根の上には
大工方と呼ばれる人が乗り
バランスをとりながら
やりまわしをおこなっています。
大工方と書かれた法被を纏い
両手団扇で全身を使い音頭をとります
大工方はお祭りの花形で
めちゃめちゃかっこいいんです
大工方の仕草には
一定の決まりがあり
団扇で仰いだり
屋根の左右を飛び跳ねて
位置の入れ替えをしたり
見ているだけでもハラハラします。
だんじりは町会ごとに運営されており
非常に美しい彫刻などが施され
とても大事にされていることがわかります
およそ4メートルの高さの
だんじりの屋根の上で
飛び跳ねるのは
相当勇気がいると思います。
訓練も必要でしょうし
この役はまさに花形でしょう。
駅前のアーケードを曳航してきて
駅前の交差点でやりまわしが始まります
大工方の皆さんの
気合いの入り方が
ハンパないです。
その熱気がダイレクトに
伝わってきます。
威勢のいい掛け声と共に
だんじりの進行をコントロールします
だんじりの屋根の上も
もちろん平ではありません。
神事を行う祠と同じような形状
足を踏み外したら…と思うと…。
町会の名前を背負って
気合い十分です
よっ!お見事!!
この日は我々が到着する前に
だんじりが転倒する事故もあったようでした。
やりまわしを終えただんじりは
市内を曳航してまわります。
だんじりそのものだけでなく
だんじりを動かすために
綱を引く人たち、
まただんじりを追いかける人たち
町会総出でお祭りを
盛り上げています。
だんじりのやりまわしは
現場で生で見てみると
かなり高度な技術が必要であることが
とてもよくわかります。
先日記事にしました
浜松まつりにも通じるところがあり
それぞれの町会が結束して
小さいお子さんから
若い人たちまで
町全体でお祭りを盛り上げています。
岸和田市民のDNAに
だんじりが刻まれているようです。
なお、小さいお子さんたちも
それぞれにお祭りを盛り上げていましたが
お子さんのお顔の写っている写真は
本ブログでは割愛いたします。
とてもいい表情で
見ているこちらまで
笑顔になりましたよ☺️
こちらのだんじりの
後をつけてみました。
曲がり角に差し掛かると
「そーれっ!!」と掛け声をかけて
だんじりの方向を
ごりっと変えていきます。
祇園祭の引き回しとは
似て非なるものです。
いなせな男の子
目の前の交差点で
交差する横から
大きなだんじりが
勢いよく飛び出してきました
もちろん交差点は
厳重に警備されていますが
少し離れたところで見ていると
ちょっと驚きます。
まるで、腐海から王蟲が
飛び出してきたような
そんな感覚
※岸和田のだんじりは
日傘を指しての観覧は御法度ですので
ご注意ください
11:30で一旦午前の部が終わります。
各町会のベースキャンプでは
だんじり参加者のために
食事の準備をしていました。
我々はというと
だんじり参加者の皆様の
衣装などを拝見しながら
まずは給水!
そして、はしまきをいただきます
割り箸を包むように
生地を巻いた粉もんです。
生地がまったりしていて
そう簡単には
箸からはずり落ちません。
旨い!
日差しはあるものの
適度な風もそよいでおり
不快なほどの暑苦しさはありません
が、わんこさんは
けっけっけっと
暑そうに呼吸していました。
午後の部がスタートです。
観戦ポイントを変え
やりまわしを別の角度から狙います
先頭集団が走ってやってきます
町会の重鎮の方でしょうか
だんじりの前に3名乗り
その上で大工方が舞います
やりまわしの交差点から
はるか後方を見渡せるポイントを
陣取りましたので
奥の方で準備しているだんじりも
見通せます。
それぞれのだんじりが
威勢のいい掛け声と共に
交差点に傾れ込んできます
きめっ!
まといを掲げた町会もあります
こちらは大漁旗のような
鮮やかな旗を掲げています
大工方の見事な舞い
漢たちの背中
かっこいいですね
順番待ちのだんじり
この交差点の、次の交差点には
有料観覧席が
アルプススタンドのように
そびえたっており
最も盛り上がる場所のようです。
そこでのやりまわし待ちのだんじりが
道中で待機しているわけです。
今年のお祭りを仕切っている四人衆
※本当の役職は存じ上げません
大太刀周りを終えて
安堵の表情をこぼす
岸和田ダンディ
さてここからは
モノクロームのラフショットを
何枚か貼っておきます
だんじりの動力
いわばエンジンにあたるのが
この挽き手の皆さん
歯を食いしばり
険しい表情で
だんじりを動かします
同じ町会に住み
幼馴染だったり
同級生だったり
この街と共に育ってきた仲間同士
映画「アルマゲドン」の
ワンシーンを連想させる
粋でやんちゃな漢たち
運営側もかなり神経を使うようです
ルールを守らない観客には
容赦なく注意喚起の檄が飛びます
青年団
将来有望な若手のみなさん
みんないい表情してますよね
ねじりはちまきもよく似合います
気合い入れて、行くぞ〜〜〜っ!
統制の取れただんじり
見事です!
大工方も
挽き手の情熱を全身に受けて
指揮をとります
だんじりの前面に乗る
重鎮三人衆
様々な役割の皆さんによって
だんじりが運営されています
役職がたすきに書かれているようです
気合い十分!
全身の力を込めて
全力疾走!
やりまわしスタート直前
静かな緊張感
あちこちに目配せをして
だんじりの安全な運行を
確認しているようです
そんな中でも曳航の間は
少しホッとできる時間
なのかもしれません
肩で風切るいなせな旦那
世話人!
待機中
参与!
役職がかっこいい
やりまわしの後に残る
木輪の削りカス
町会のホームポジションに
戻ってきただんじり
しばしの休憩タイム
休憩の後は
もちろん、「出動」です。
お面の屋台
カラーに戻ります
「ほら、あっちだよ!」
ご姉弟でしょうか
お姉ちゃんが
弟さんの手を握って
案内しているようです。
小さいお子さん連れのママさん
夕方に差し掛かり
疲労が襲ってきます
ベテラン勢もしばしな休息
演舞前の精神統一
黄昏の大工方
歩行者天国
夕方になり
せっかく岸和田まで来たので
帰りは南海電車が誇る
鉄人28号こと
ラピートβに乗って帰ります。
指定席が取れたのが30分後
そして終着駅なんばまで移動
なんば到着後のラピートβ
夜の街にがぉーってします
(嘘です)
なんばでは
なにわ紳士の社交場
昔ながらの居酒屋さんで
フォトウォークの反省会をしますよ
塩分補給はもちろん
肉吸い!
おしまい