「ホーホー…ホッホホー…」
とっぷりと日が暮れた御岳の森の中、
フクロウの鳴き声が響き渡る。
「キョキョキョキョキョ…」
時折聞こえる剽軽な声はクロツグミだ。
それらの声に混じり、
「グルルルルルルルウウウ」
「グルルルルルルル」
アイツの鳴き声がきこえた。
赤いサーチライトが忙しなく動く
少し離れたところから
「あっちにいたみたいだよ!」
とヒソヒソ声がきこえた。
みんな一斉に、音を立てないようにそ〜っと移動
カメラを暗視モードに切り替え、
サーチライトの先を追う
木の幹をささっと駆け下りるアイツ
「あ、いたいたいた」
思わず声が出てしまったが
残念ながらシャッターチャンスは
逃してしまった。
(写真には写っていません)
ケーブルカーの駅まで移動して
さらに捜索を続けていたが、
聞こえてきたのは
「ピィーッ!」
鹿のひと声だけだった。
しばし夜景を見て解散
御岳神社の方にもいるらしい
と聞いていたので
解散後、武蔵御嶽神社にもきてみたが
動物の気配は感じられなかった。
フクロウはアイツの天敵
フクロウの鳴く夜は
アイツはあまり動き回らないらしい。
☆
この日、御岳ビジターセンターが主催する
ムササビ観察会に参加しました。
私が初めて御岳山を訪れたのは
実はほんの半年前の
2017年11月23日
紅葉が美しい晩秋のことでした。
↑クリック!
ロックガーデン というところに行ってみたい
そう思っていましたが道もよくわからない。
御岳ビジターセンターを訪ね、
道を聞いたのが私と御岳山との
ツナガリのハジマリ。
当時のブログにも書いていましたが、
その時、ビジターセンターの方にとても丁寧な
対応をしていただきました。
お陰で、私にとっての御岳山は、
単に「自然豊かな美しい山」だけでなく
何とも心地いい場所として記憶に残りました。
その時ビジターセンターの方から
「宿坊に泊まってムササビ観察会、
12月に予定していて、締め切りまであとわずか
なんですけど、いかがですか?」
と勧められました。
これは参加してみたいと思いつつ、
暖かくなるまで留保していました。
そして春先に申し込み、
抽選に当たり
この度参加することができました。
あの時、親切なビジターセンターの方に
出会っていなければ、
ムササビ観察会の案内の話を聞いていなかったら、
もしかしたら御岳山どころか、
今年に入ってからのすべての山歩きが
「無かったこと」になっていたのかもしれません。
それくらいの影響がありました。
タイトルの◯◯◯◯に入る文字は
「ムササビ」
でした。
そしてお話は宿坊編に戻ります