「この葉っぱ、変わってるね!」
「これはねぇ、葉っぱの形が
カメさんみたいでしょう?
だから カメバヒキオコシ って言うんだよ」
「カメダヒキオコシ?」
「カメダじゃなくてカメバだよ(笑)
カメダだと人の名前になっちゃうね」
「カメダ ヒキオコシくん!」
小さいお子さんとビジターセンターの
スタッフさんとの会話がかわいい(笑)
翌朝はオプショナルツアーということで
スタッフさんの案内で岩石園、
いわゆるロックガーデン の散策。
9:00〜12:00 の3時間コース
「御岳岩石園入口」と彫られています。
ロックガーデン は来たことがありますが
スタッフさんの案内で何か新しい
発見があるかも、と申し込んでみました。
ムササビ観察は、ファミリー班と
オトナ班に分かれて行動だったため、
オトナ班は比較的静かで落ち着いた雰囲気でした。
ロックガーデン では申込者全員が
1つのグループで行動するため
オトナもファミリーもいて
とても賑やかです。
子供たちの元気の良さ、好奇心の強さ
発想の豊かさ、子供の目線、
全て驚きでございます^_^
集合は武蔵御嶽神社の大階段前広場
すでにお子さん連れのご家族が
到着していました。
その子供たちが早速石垣の隙間に
何か見つけたようです。
「トカゲかと思ってみてたら
にゅっと顔だしてね、
そしたらヘビだったよ」
スタッフさんの話だと毒はないそうですが
噛まれないようにね〜
とのことでした。
名前を聞いたのですが忘れてしまいました。
参加者の中にはスタッフさんの説明を
事細かに手帳に残す方もいて、
見習おうと思いました。
オトナはオトナで
「神社のヘビだから縁起がいいねえ〜」
「あたしも写真撮っとこう」
とこれまた大はしゃぎ
そんな和気藹々とした雰囲気の中、
ロックガーデン に向けてレッツゴー!
針葉樹林帯でもこの季節は
青々とした木漏れ日が爽やかであります。
天狗岩を過ぎるとロックガーデン
原始の森を思わせる雰囲気
ステンドグラス越しに漏れてくる光のようだ
岩の上に生える草
苔が最も美しい季節
苔の花(胞子嚢をつけた枝)
「双眼鏡を逆から覗くと
植物の観察ができますよ〜」
とのアドバイスで、
老若男女みんなしてサカサ双眼鏡を覗き込みます。
ムササビ観察なので
みんな双眼鏡持参なんです。
この草の下側
写真では分かりにくいですが
昨年まで使われていたミソサザイの巣があります。
日本で二番目くらいに小さい鳥ですが
さえずりの音はパワフルです。
沢遊びの際、おもむろに石を手に取ってみたら
ミヤマウズムシ (プラナリアの一種)
がたくさんついていました。
(写真はもうだいぶ逃げてしまった後)
プラナリアはよく見ると、
目が二つキョロっとついています。
子供たちが駆け寄ってきて
「見せて見せて」
「触りたい」
「裏はどうなっているの?」
そんな騒ぎを見ていて、通りすがりの人も
「え?プラナリアがいるんですか?」
と、寄ってきてしまいました(笑)
ロックガーデン の名物といえば
苔もその一つでしょう。
葉っぱを丸めたものが落ちています。
オトシブミという虫が
葉を丸めて卵を産んだものです。
卵から孵った幼虫は、
この葉っぱの内側に発生したカビや
葉っぱそのものを食べて成長します。
江戸時代、他人に知られず
こっそりと手紙を渡す手段として
落とし文という文化がありました。
名前はそこから来ています。
子供たちはそんな説明を聞くと、
「ここに落ちてたら人に踏まれちゃうね!」
とみんなで集めて来て
人に踏まれないような場所に移しました。
この日はファミリーも参加していたため
七代の滝には行かず、
綾広の滝が唯一の滝
そんな綾広の滝に到着
木漏れ日の中、なるべく滝の下に寄って
ダイナミックな様子を撮ってみました。
滝から元気をもらう!
アワフキムシ
この泡の中にアワフキムシがいます。
子供たちはこれを見つけるたびに
「あ、アワフキムシみっけ!」
と嬉しそう。
「ここにもヒキオコシくんがあるよ!」
すっかり人名になりました(笑)
スタンハンセン伝家の宝刀
ウエスタンラリアットの炸裂〜!」
古舘一郎さんの声で脳内再生してください(笑)
天狗の腰掛け杉が
まるでウエスタンラリアットな件。
天狗の腰掛け杉とは別になりますが
もっと御岳神社寄りの杉に
ポロポロの何かが降り積もっています。
手に取るとこのサイズ
さて何でしょう?
正解はモモンガのフン
御岳山にはムササビだけでなく
モモンガもいるそうですが
その痕跡が残っているのがここだけらしい。
ムササビとモモンガは
どちらも空を滑空する小動物のため、
以前は近しい種類と考えられていましたが
実は別の種類なんだそうです。
ちなみに宿坊のご主人も
一緒だと思っていたことは
内緒にしておきましょう。
ビジターセンターの人から聞いたけど
別らしいっすよ
と伝えたら唖然として言葉を失っていました。
たまたま偶然見つけたナナフシ
まだ小さいけど、野生のナナフシって
滅多に見ることがありませんでした。
私の中では本日出会った生き物の中で
一番の存在でした。
ぐるっと回ってきて
解散したのは13:30
1.5倍増量の大サービス。
ビジターセンターのスタッフさんの
献身的な、また情熱的な案内に
お客さん全員が耳を傾け、
子供たちの質問にもひとつひとつ丁寧に答える
この姿に感動しました。
ここに書いた内容は
ビジターセンターのスタッフさんの
説明の受け売りがほとんどです。
念のため言っておくと
ウエスタンラリアットは違います。
念のため(笑)
実際にはこの何倍もの説明や、
新しい発見、
子供達の楽しい会話が
ありました。
感動しました。
本当にお世話になりました^_^
ありがとうございます。
☆
ということで、今回の◯◯◯◯は
「ナナフシ」
でした。
できればモモンガと書きたかったのですが、
本体を見ることができず。
モモンガはとても小さいので、
仮に夜見かけても気づかないんだそうです。
さらに…続きます。
まだ花のこと書いてないし(笑)