初戦突破! | まだまだ続く独り言

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在米スポーツライターの雑記帳

引き続きメンフィスからお届けします。

今日は全米室内選手権に出場している錦織選手の初戦でした。対戦相手はランキング88位のベッカー選手でしたが、実は4年前に2度対戦しいずれも敗れている相手でした(ファンの方からの情報提供です)。それでもこの4年間で両者の実力の差は大きく変化し、錦織選手が無難に準々決勝に駒を進めました。

第1セットはミスもありブレーク合戦になってしまいましたが、それでもブレークされた直後のゲームで確実にブレークバックする粘りのテニスで6-4で奪取。そして第2セットに入ると、サーブ、ショットが安定し、このセットでも一度ブレークされたものの6-4という成績以上に内容では圧倒していました。

錦織選手

試合後に錦織選手本人も話していましたが、やはり初戦というのは独特の雰囲気もあり緊張するらしく、その中できちんとストレート勝ちできたことに納得した表情を浮かべていました。ATPツアーのトーナメントで第1シードされるのは初めての経験。もちろん今回は優勝して当たり前という立場で、どのようなテニスを披露してくれるのか、今後更に楽しみになってきました。

錦織選手2

ところで昨年8月以来の錦織選手の取材ですが、その際は左脇腹、左ヒザに故障を抱え、テーピングしながらプレーしており、見ていても痛々しかったのを憶えています。今回は写真をみてもらってもわかるように、右足首にサポーターを巻いているだけでした。体調は問題ないようです。

さらに試合中はこれまで以上にコート上で喜怒哀楽を表現していたように思います。大事な局面では何度もガッツポーズを見せ、ミスショットにはご覧のような表情を見せてくれました。個人的にはこうした豊かな表情は、精神的な安定感がもたらしているのはと推測しています。それだけ心身ともにいい状態でこの大会に臨んでいるのではないでしょうか。

この日取材に訪れた日本人メディアは私だけでした。こうなったら是が非でもツアー4勝目を飾る瞬間に立ち会いたいと思います。

ということで、明日以降も気合い入れて取材します。

今日はこの辺で…。