JTOの後楽園ホール大会。第1試合で行なわれたUWA世界ライトヘビー王座が懸けられてのバトルロイヤルに、女子では柳川澄樺とみず葉が出場。開始早々から王者・赤間直哉を狙いに行ったみず葉は返り討ちに遭い、最初の脱落者に。しかし柳川はその後も生き残りに成功すると、残り3人になってからの3WAYマッチでMr.マスクから3カウント。POPのベルトを落としたばかりの柳川だったが、再び2冠王者となった。

 



 第2試合では『プリズムスター』rhythm&七星と、同期タッグ・五十鈴&ジャンボ井上が激突。この日がデビュー戦となるジャンボ井上は37歳という遅咲きながら174cmの長身を武器に、脳天唐竹割り、ジャンピング・ニーパット、ランニング・ネックブリーカードロップと往年の長身選手の得意技を繰り出していくと、最後は顔を上から手で押しつけながらのコブラツイストで七星からギブアップを奪った。

 



 第4試合は女子ランキング2位の稲葉あずさと、7位の神姫楽ミサがランキングマッチで激突。コーナーへの串刺しラリアットで奇襲を仕掛けたミサはパロ・スペシャルでロープエスケープを奪うと攻撃の手を緩めず、逆エビ固めで2回目のロープエスケープ。立て続けのロストポイントで早くも後がなくなったあずさだが、ミサボムを凌ぐと掌打を一閃。蹴りの連打から、足を極めての逆転勝利でランキング2位の座を死守する。

 



 セミファイナルではウナギ・サヤカの持つJTOガールズ王座(通常のプロレスルール)にAoiが挑戦。AOIの連発で勝利したAoiは感極まり、ウナギはAoiの腰にベルトを巻いて勝利を称えた。

 



 メインイベントはJTOGIRLSのQueen・稲葉ともかに山縣優が挑戦。2人ならではの濃密な攻防を展開すると、ともかがキャメルクラッチの体勢から首を極めて2度目の防衛に成功。

 



 マイクを持ったともかが団体と自身の5周年となる7月の後楽園大会について言及しようとすると、テーマ曲に乗ってスターダムの舞華がリングイン。JTO出身でともかと同期の舞華は7・15後楽園への参戦を表明し、その日までベルトを保持していた場合には、ともかとのタイトルマッチを希望する。舞華がリングを下りると、あずさとAoiがQueen・ともかへの挑戦を表明した。

 



『後楽園ホール大会』
◆2024年5月10日(金)東京・後楽園ホール(18:30)
観衆482人


▼第1試合 UWA世界ライトヘビー級選手権 9人参加赤間式バトルロイヤル・30分
 ○柳川澄樺(13分32秒/1010→片エビ固め)Mr.マスク●
※赤間が2度目の防衛に失敗、柳川が新王者となる。
※バトルロイヤル形式で始まり、残り3人になると3WAYマッチに移行。退場順…みず葉、MAXI、ケンスケ、ARA,ブレイザー丹内、新、赤間“AKM”直哉、Mr.マスク。
▼第2試合 ジャンボ井上デビュー戦・30分1本勝負
 rhythm&●七星(9分18秒/コブラツイスト→ギブアップ)五十鈴&ジャンボ井上○
▼第4試合 JTO GIRLSランキングマッチ・30分1本勝負
 ○稲葉あずさ〔2位〕(3分49秒/稲葉あずさの足殺→ギブアップ)神姫楽ミサ〔7位〕●
※JTOルール。ランキング変動なし。
▼セミファイナル JTO GIRLS選手権試合・30分1本勝負
 ●ウナギ・サヤカ(13分28秒/AOI→片エビ固め)Aoi○
※ウナギが3度目の防衛に失敗、Aoiが第3代王者となる。
▼QUEEN OF JTO・30分1本勝負
 ○稲葉ともか〔1位〕(13分3秒/首殺ともか極め→ギブアップ)山縣優〔4位〕●
※第7代王者が2度目の防衛に成功。



▼デビュー戦の相手に敗れた七星に対し、試合後は不機嫌となったrhythm。七星は5・26高島平でrhythmとのシングル戦をアピール。

 



▼7月に引退するカズ・ハヤシは獅龍として参戦。新旧みちのくプロレス勢が集結した。