スペル・デルフィン主催による高島平大会に、バラエティー豊かな顔ぶれによる全5試合がラインナップされた。第2試合ではガンバレ☆プロレスからフリーに転身した“キャバ嬢レスラー”リアラが男子選手のアグー、晴斗希と3WAYマッチで対戦。体格差に苦しみながらも2人まとめてドロップキックや、旋回しながらのフェース・クラッシャーなどを繰り出すリアラは、晴斗希の攻撃を受けたアグーの巨体を丸め込んで3カウントを奪取。デビュー1周年記念日に自力初勝利を上げて感極まった。

 



 試合を終えたリアラは「1年間で50連敗ぐらいしてて…ちょうど1周年。自信を持って2年目をスタートさせます! デビュー年にフリーになっていろんな人からも心配されましたし、でも私は自分を信じてフリーになったので。これからも仕事を自分で取っていきますし、試合でも自分がお客さんを呼ぶし。興行の方たちにも“リアラを呼びたい”って思われるような選手になっていきたいと思います」とコメント。

 



 セミファイナルでは花園桃花が熱望した黒潮TOKYOジャパンとのシングル対決が実現。まったく同じ展開からの2度に渡る秒殺から再々試合に突入すると、あらゆるアイテムや場外戦など両者ならではの自由な闘いに。黒潮の大技攻勢を耐え抜いた花園は肩口に飛び乗ると、反転しながら丸め込むミステリオ・ラナでこの日3度目の3カウントを奪ってみせた。

 

 



 メインイベントではスペル・デルフィンが堀田祐美子とタッグを結成し、くいしんぼう仮面&フライング・ペンギンと激突。復帰2戦目の堀田はくいしんぼう仮面から言われるがままに同じポーズを取らされるも、怒りのチェーン攻撃からキックを連発。フライング・ペンギンも大ベテラン2人を相手に奮闘を見せるも、堀田のスリーパーからデルフィンがスイングDDTへ。しかし、とどめを狙ったデルフィンクラッチはくいしんぼうのカットに救われると、くいしんぼうが場外へのラ・ケブラーダでデルフィンを足止め。ペンギンは堀田を相手に延髄斬りを連発すると走り込んでのラリアットを放つが、堀田のラリアットに迎撃されて力尽きた。

 



 試合後にマイクを持ったデルフィンは、「来年もまたここでやりたいと思います!“ゴールデンウイークといえばこの高島平のデルフィンランドだ!”ということで、このデルフィンランドと、そして今やってる2point5女子プロレスの試合もあるので、それも来年はちゃんと呼んできます! 来年も絶対に来てください。応援よろしくお願いしま~す!」と叫び、出場選手による記念撮影が行なわれた。

 



『デルフィンランド 5』
◆2024年5月5日(日)東京・高島平区民館ホール(12:30)


▼第2試合 3WAYマッチ・20分1本勝負
 ○リアラ(8分14秒/横十字固め)アグー●
※もう1人は晴斗希
▼セミファイナル・時間無制限1本勝負
 ○花園桃花(2分1秒/首固め)黒潮TOKYOジャパン●
▽再試合
 ○花園桃花(0分53秒/首固め)黒潮TOKYOジャパン●
▽再々試合
 ○花園桃花(14分13秒/ミステリオ・ラナ)黒潮TOKYOジャパン●
▼メインイベント・60分1本勝負
 スペル・デルフィン&○堀田祐美子(12分47秒/ラリアット→体固め)くいしんぼう仮面&フライング・ペンギン●