シードリングの春のビッグマッチ。第1試合では新人・光芽(こうが)ミリアが笹村あやめを相手にデビュー戦を迎え、レガースを着用してのミドルキックを連発。しかし笹村をあわてさせることはできないまま、ノーザンライト・スープレックスに力尽きる。

 

 



 名物のハイスピードマッチは5WAY戦で、7月に引退を控えるカズ・ハヤシ、そしてラム会長がシードリングに初参戦。初めてのハイスピードルールに戸惑うカズはほかの選手からイジられまくり困り顔に。ラ・ピディータが場外へのトペ・スイシーダでカズとラム会長を足止めしている間に、カ・ケディータが夏すみれをフォール。しかし体勢を切り返した夏が3カウントを奪ってみせた。

 



 第3試合はVENY&Chi Chiと山下りな&神姫楽ミサのタッグ対決。Chi Chiにカウンターのラリアットを叩き込んだ山下が、インプラントでとどめを刺して勝ち名乗りを受ける。

 

 



 セミファイナルはビヨンド・ザ・シー・タッグ選手権試合で『ラスエゴ』真琴&野崎渚の持つベルトに、PURE-Jで次代を担う『クレアカリ』AKARI&久令愛が挑戦。セコンドのVENYの介入から序盤から場外戦にもつれ込むなど劣勢を強いられるクレアカリだが、多彩な連係攻撃で応戦していく。しかしロープに走った久令愛の振り向きざまに野崎がカウンターのノアールランサー・ハイを叩き込むと、真琴が盛艶のうねりで勝利。真琴&野崎が初防衛を果たした。

 

 



 メインイベントは中島安里紗&Sareee&藤本つかさvs松本浩代&中森華子&高瀬みゆきという、豪華メンバーによる6人タッグマッチ。1月の新木場大会で救急搬送された中島は3ヶ月ぶりの復帰戦に先発を買って出ると、松本を相手にイキイキとファイト。中島&藤本の『ベストフレンズ』、さらにはSareeeを加えて3人同時のドロップキックも決めてみせる。6人が入り乱れる終盤、中森のハイキックが松本に誤爆するとSareeeが裏投げ、さらに藤本がたいようちゃん☆ボムで追撃。最後は中島はD×Dから変形ラ・マヒストラルにつないで松本から勝利を上げた。

 

 



 マイクを持った中島は復帰できたことへの喜びと感謝を述べると、シードリングの9周年となる8・23後楽園ホール大会での引退を発表。引退試合にはデビュー当時からのライバルである松本を指名すると、この試合を最後にしばしの休業に入る松本と握手を交わす。中島はバックステージで「100%はできても120%はできない」というコンディションであることを明かし、残り4ヶ月の間にシードリング参戦選手、そして古巣にあたるPURE-Jの選手たちとの対戦を希望した。

 



『SEAdLINNNG~NEW LEAF 2024!~』
◆2024年4月21日(日)東京・後楽園ホール(11:30)
観衆760人


▼光芽ミリアデビュー戦・15分1本勝負
 ●光芽ミリア(9分25秒/ノーザンライト・スープレックス・ホールド)笹村あやめ○
▼ハイスピード5WAYマッチ・20分1本勝負
 ○夏すみれ(10分15秒/フォールを切り返す→片エビ固め)カ・ケディータ●
※ほかの3人はラ・ピディータ、カズ・ハヤシ、ラム会長
▼20分1本勝負
 VENY&●Chi Chi(14分46秒/インプラント→エビ固め)山下りな○&神姫楽ミサ
▼SEAdLINNNG BEYOND THE SEA Tag Championship・30分1本勝負
 ○真琴&野崎渚(17分35秒/盛艶のうねり→片エビ固め)AKARI&久令愛●
※第13代王者組が初防衛に成功。
▼中島安里紗復帰戦・30分1本勝負
 ○中島安里紗&Sareee&藤本つかさ(22分34秒/変形ラ・マヒストラル)松本浩代●&中森華子&高瀬みゆき


▼試合前、ウォーミングアップに励む光芽

 



▼秋のビッグマッチも発表