センダイガールズのホームである宮城野区大会。第1試合ではこの日20歳の誕生日を迎えたYUNAが、同期のChi Chiとシングル初対決。Chi Chiのバックドロップを切り返したYUNAは丸め込みの連続であわやの場面を作ってみせるも、Chi Chiはノーザンライト・スープレックスから2度目の卍固めに捕らえてギブアップを奪った。

 



 試合を終えたYUNAは、「自分の闘争心を燃やしてくれる感じが、負けてしまったんですけどすごく闘っていて楽しかったですね。カサドーラからの丸め込みで“絶対取るぞ!”みたいのがあったんですけど…もう1つ自分が取れる技をこれから見つけたいと思うし、いま持ってる技ももっと正確に、基礎体力ももっと上げたいと思います」とコメント。

 



 通算19回目のシングルマッチという愛海と狐伯。丸め込みの応酬から羽根折り首固めで愛海が3カウントを奪うと、タッグのベルトを高々と掲げて勝ち名乗り。

 



 DASH・チサコは久令愛と初対決。体格に勝る久令愛は序盤から持ち技をつないで互角以上の闘いを見せるも、少しずつギアを上げていくチサコは要所で突き刺すキックで久令愛の追撃を阻むと、最後は春丸でフォール勝ち。

 

 


 セミファイナルは『チーム200kg』橋本千紘&優宇vs岡優里佳は水波綾。開始早々から橋本を相手にレスリングの攻防で挑んだ岡は、手数の多さで奮闘。しかし丸め込みを踏ん張ってぶっこ抜きジャーマンで切り返した橋本は、狙いすましての豪快なラリアットで岡を1回転させての完勝に。

 

 



 メインイベントは『レッドエナジー』岩田美香&高瀬みゆきと、『ゴジゾネス』松本浩代&ZONESが激突。4人それぞれが持ち味とする真っ向からの打撃戦を繰り広げると、松本のラリアットの誤爆を受けながらもZONESが岩田にラリアット。しかし走り込んできたZONESにハイキックを叩き込んだ岩田は、キックの連打から蹴撃乱舞(コーナーを駆け上り、タテ回転しながら頭に叩き込むキック)で勝利を上げてみせた。

 

 



 マイクを持った岩田は、「松本浩代!“ただいま”って言おうとしたら、またすぐ欠場…この仙女のリングでの松本さんは、いなきゃいけない存在なんですよ。仙女のチャンピオンとしてメチャクチャ意識してる相手です。あなたの強さは十分伝わってます。今日は岩田の熱を少し分けさせて頂いたので、欠場期間も熱く…そして早く帰ってきてください。待ってますよ」とエール。これに松本は「ムカつくけど熱もらったわ。熱を私に分けたことを後悔するぐらいパワーアップして戻ってきてやるよ! オマエのためにな!」と返答する。

 



 続いて岩田は「1つ1つゆっくりですが、私なりに仙女のチャンピオンとして熱い道、作っていきます。そのためにはシングルだけじゃなくて高瀬とも、もっともっと上を見ていきたいよ」と話し、愛海&水波に対して「そのベルト、アカエナが巻いたほうが喜ぶと思うんですよね。挑戦させろ」とタッグ王座への挑戦をアピール。水波は「こんな熱い2人、断る理由なんてねぇよな!」、愛海も「ここ仙台でやりましょうよ!」と続き、水波は「次の仙台、5月2日の宮文でタッグのタイトルマッチやるぞ! これは熱さの頂上決戦だと思ってるから、そのつもりで来いや!」と言い放つ。岩田は「私自身も2冠チャンピオンになる時が来ました。皆さん絶対来てくださいよ!!」と会場のファンに呼びかけた。

 

 



『センダイガールズプロレスリング・宮城野区文化センター大会』
◆2024年4月19日(金)宮城野区文化センター パトナシアター(19:00)
観衆未発表


▼10分1本勝負
 ●YUNA(8分23秒/卍固め→ギブアップ)Chi Chi○
▼15分1本勝負
 ○愛海(12分3秒/羽根折り首固め)狐伯●
▼15分1本勝負
 ○DASH・チサコ(10分59秒/春丸)久令愛●
▼20分1本勝負
 ○橋本千紘&優宇(14分34秒/ラリアット→エビ固め)岡優里佳●&水波綾
▼30分1本勝負
 ○岩田美香&高瀬みゆき(17分19秒/蹴撃乱舞→片エビ固め)松本浩代&ZONES●