JTOが4ヶ月ぶりの後楽園ホール大会を開催。第2試合の6人タッグマッチでは『1111』柳川澄樺&神姫楽ミサがHisokAとトリオを結成。青コーナーには『プリズムスター』rhythm&七星と、2月にデビューしたばかりのみず葉というマスクウーマン3人が並び立つ。ミサがイノシシアピールからの突進で相手を次々と蹴散らすと、最後はHisokAがみず葉を仕留めて勝ち名乗り。また、バックステージでは今大会でのデビューを目指しながら果たせなかった練習生・五十鈴が、rhythmと七星にデビュー戦の相手を懇願する一幕も見られた。

 

 



 後半戦の第6試合ではウナギ・サヤカの持つJTO GIRLS選手権にAoiが挑戦。タッグパートナーでもあるウナギにSNS上でも叱咤されていたAoiは、ウナギの切り札である『大儀であった』に沈んだものの、試合後に抱きしめられて感極まる。Aoiは「やっぱりウナギさんは俺のパワースポットです。俺は立ち止まりません。自分の目の前の壁を、ぶっ壊れるまでぶつかりに行きます」と話し、ウナギへの感謝を述べた。

 

 



 メインイベントはGIRLSトーナメントの決勝戦、そしてQueenのベルトを懸けたタイトルマッチとして1年ぶりの稲葉姉妹対決が実現。デビュー1周年で大一番を迎えた妹・あずさはコスチュームを赤に新調し、髪の色も明るくするなどイメージを一新。姉・ともかはベルトを手に威風堂々のリングイン。3カウントフォールのないJTOルールで打撃の応酬からスタートすると、次第に互いの足を封じにかかる攻防へ。あずさが裏アキレス腱固めの体勢に入ると、たまらずロープに手を伸ばしたともかだが、アネゴエ(飛びヒザ蹴り)を狙って走り込んできたあずさをカウンターのハイキックで迎撃すると。助走なしでの一撃必殺ともか蹴りを一閃。足を極めてギブアップを奪い、王者&姉としての貫禄を示した。

 



 マイクを持ったともかは、「オマエの強さは認めてやるよ! でもな、まだまだアネゴエはできないよ。私を…お姉ちゃんを…稲葉ともかを、本気で超えたかったら、オマエ自身を変えろ。私も変わるから。でも今日はありがとう!」と健闘を称え、会場のファンに向けて「私は私の道を行く」と宣言。敗れたあずさはバックステージで、「マジで本当に悔しい。これからJTOを引っ張っていく立場になろうと思ったのに…! 今まで“アネゴエ”ばかり言ってたけど、あずさはこれから姉離れします。自分1人で上に上がって自力でトップに立ちたいと思います」と決意を語った。

 



『JTO後楽園ホール大会』
◆2024年3月1日(金)東京・後楽園ホール(18:30)
観衆373人


▼第2試合 女子6人タッグマッチ・30分1本勝負
 柳川澄樺&神姫楽ミサ&○HisokA(6分57秒/ひそかったー→片エビ固め)rhythm&みず葉●&七星
▼第6試合 JTO GIRLS選手権試合・30分1本勝負
 ○ウナギ・サヤカ(9分41秒/大儀であった→片エビ固め)Aoi●
※第2代王者が初防衛に成功。
▼メインイベント JTO GIRLSトーナメント2024決勝戦&Queen of JTO選手権試合・30分1本勝負
 〔ランキング1位〕○稲葉ともか(19分29秒/一絞足殺ともか絞め→ギブアップ)稲葉あずさ●〔ランキング2位〕
※ともかがトーナメント優勝&第7代王者として初防衛に成功。