4年ぶりの開催となるセンダイガールズの仙台PIT大会。第1試合では鈴木ユラが18歳ラストマッチとなる炎華を相手に、ヒザ十字固めでギブアップを奪い3度目のシングル戦も勝利を飾る。

 


 第2試合では同い年で同期のYUNAと田中きずなが初対決。ファン時代にプロレスやライブで通いつめた会場での試合に一層の気合いが入るYUNAだったが、丸め込みの攻防からブリッジの体勢で押さえ込んだ田中が3カウントを奪った。

 



 『愛海と水波』愛海&水波綾はVENY&高瀬みゆきと激突。噛み合わないVENYと高瀬だが、ラリアットの連打から旋回式ブレーンバスターにつないだ高瀬が愛海を仕留めて勝利する。

 

 



 第4試合は岡優里佳vsウナギ・サヤカ。インフルエンザによる欠場で流れてしまったカードの1年越しでの実現に、岡は「打倒3冠王」を腰に着けてリングイン。開始早々から手数の多さで優位に立つと、場外戦でもウナギの顔を踏みつけていく。向かい合ってのエルボーの応酬でも引かない岡は、ウナギのスライディングTANAKAをカウント2でキックアウトすると、丸め込みの連続からフィッシャーマンズ・スープレックスへ。しかしクルリと丸め込んだウナギが3カウントを奪って勝ち名乗り。マイクを持ったウナギは岡の健闘と成長を称えると、仙女のシングル王者である岩田美香との対戦を訴えた。

 

 



 セミファイナルは岩田美香vs安納サオリ。両者ともに不敵な笑顔を浮かべながら激しいしばき合いを展開すると、岩田の蹴撃乱舞、安納のポテリングも決め手とならず20分時間切れのゴングが打ち鳴らされた。バックステージでウナギについて聞かれた岩田は「眼中にねぇよ。勢いあるかもしんねぇけど私は興味ない。軽々しくこのベルトの名前も私の名前も出すな」と一蹴。

 

 



 メインイベントでは『チーム200kg』橋本千紘&優宇の持つワールドタッグ王座に、『令和アルテマパワーズ』DASH・チサコ&松本浩代が挑戦。優宇が2人まとめてキャノンボールで押しつぶすと、橋本&優宇がコーナーから一緒にダイブする200kgプレス、さらに優宇がコーナー2段目からのベアベアーズでチサコを追撃。橋本と優宇は2人同時に放つパワーボムでとどめを狙うが、着地に成功した松本は橋本を突き飛ばして優宇にぶつけると、抱え上げられていたチサコがウラカンラナで丸め込み優宇を仕留めた。

 



 ついにチーム200kgを陥落させてタッグ王者に返り咲いたチサコ&松本だが、チサコは「気に食わないことがある」とウナギの参戦について言及し、チサコとウナギが舌戦を展開。それぞれ相手に対して「査定してやるよ」と言い放つ。その後チサコ&松本がタッグ王座への挑戦者を募ると、愛海&水波がリングイン。防衛回数を重ねていきたい松本が「やりたい」と受諾し、次回3・17新木場大会での初防衛戦が決定した。

 



『センダイガールズプロレスリング 仙台PIT大会』
◆2024年2月20日(火)宮城・仙台PIT(19:00)
観衆未発表


▼10分1本勝負
 ○鈴木ユラ(5分26秒/ヒザ十字固め→ギブアップ)炎華●
▼10分1本勝負
 ●YUNA(4分59秒/カリフォルニア巻き)田中きずな○
▼15分1本勝負
 ●愛海&水波綾(10分28秒/ローリングストーン→体固め)VENY&高瀬みゆき○
▼20分1本勝負
 ●岡優里佳(10分8秒/サムソンクラッチ)ウナギ・サヤカ○
▼スペシャルシングルマッチ・20分1本勝負
 △岩田美香(時間切れ引き分け)安納サオリ△
▼センダイガールズワールドタッグ選手権試合・30分1本勝負
 橋本千紘&●優宇(14分44秒/ウラカンラナ)DASH・チサコ○&松本浩代
※橋本&優宇が7度目の防衛に失敗、チサコ&松本が第17代王者組となる。