シードリングの年内最終戦。オープニングでは南月たいよう代表がリング立ち、引退を申し出た海樹リコについて無期限休業と発表。続いてBTSシングル選手権試合の公開調印式が行なわれた。第1試合は青木いつ希&優宇に神姫楽ミサ&Chi Chiが挑むタッグマッチ。優宇がコーナー2段目からのダイビング・ボディープレスでChiChiを仕留める。

 



 ハイスピードマッチはラ・ピディータ&カ・ケディータが男子選手である日高郁人&SUGIと対戦。前回大会で日高に試合出場を訴えたカケだが、あっさり秒殺されてしまうと“チーム・ホカクドウ”として日高とのタッグ結成をアピール。パートナーを入れ替えての再試合では、カケがラピから3カウントを奪ってみせた。

 

 



 第3試合は下田美馬&VENY&野崎渚vs夏すみれ&雪妃真矢&真琴。夏が率いるヌードリングに加入することになった真琴は戸惑いながらの試合運びで、夏と雪妃がVENYを押さえつけるが真琴は攻撃の手を止めてしまう。決定的な勝機を逃がしたことで夏と真琴が決裂すると、真琴&VENYが結託して夏を仕留め、真琴は1試合限りでラスエゴに帰還。試合後にマイクを持ったVENYは“美人で高身長”というラスエゴ発足時の条件を満たす野崎と雪妃を勧誘し、不定期参戦の下田を含めて5人に大増員。一方、1人ぼっちになってしまった夏は松澤さんとともに引き上げていった。

 



 セミファイナルではタッグ王座戦が消滅した中島安里紗が同期であるDASH・チサコとのタッグで、水波綾&松本浩代と激突。水波のダイビング・ギロチンからライガーボムで叩きつけた松本が、最後はロックドロップで中島にとどめを刺した。

 

 


 
 メインイベントはビヨンド・ザ・シー・シングル選手権試合。タッグパートナーを失った笹村あやめがSareeeに挑戦を表明し、シングル初対決がタイトルマッチとして行なわれることになった。気迫の猛攻を見せる笹村だが裏投げを決めたSareeeは、続けざまにリストクラッチ式の一撃を放って完勝。初防衛を果たして見せた。

 



 リトベリの返上で空位となったタッグ王座に話が及ぶと、次々とリングに集まる選手たち。南月は2024年からタッグトーナメントの開催を宣言すると、客席で観戦していた『FUNKIST』のボーカル・染谷西郷さんをリング上に招き、最後は全員が笑顔で集合写真に収まった。

 



『SEAdLINNNG~2023最終戦!~』
◆2023年12月28日(木)東京・後楽園ホール(18:30)
観衆670人


▼20分1本勝負
 ○優宇&青木いつ希(13分28秒/ベアベアーズ→体固め)神姫楽ミサ&Chi Chi●
▼ハイスピードマッチ・20分1本勝負
 ラ・ピディータ&●カ・ケディータ(0分10秒/スモールパッケージ・ホールド)日高郁人○&SUGI
▽再試合
 ●ラ・ピディータ&SUGI(8分34秒/カケラホマ)カ・ケディータ○&日高郁人
※カ・ケディータのアピールによりカード変更
▼30分1本勝負
 下田美馬&○VENY&野崎渚(19分6秒/ムーンサルトプレス→片エビ固め)夏すみれ●&雪妃真矢&真琴
▼30分1本勝負
 ●中島安里紗&DASH・チサコ(18分19秒/ロックドロップ→片エビ固め)水波綾&松本浩代○
▼BEYOND THE SEA Single Championship・30分1本勝負
 ○Sareee(18分31秒/変形裏投げ→片エビ固め)笹村あやめ●
※第10代王者が初防衛に成功。

 

 

▼シードリングには18歳の練習生が2名在籍している。