21日(土)入谷ホールにてGAEAISM&センダイガールズ&Marvelousによる合同記者会見が開かれ、新型コロナウイルスの影響で2021年に延期されたGAEAISMの大会、11・29センダイガールズ後楽園大会より始まる『Road to GAEAISM』についてなどが発表された。


 

(GAEAISM運営事務局の中島幸一郎氏と長与千種、負傷欠場中の彩羽匠が着席)

 

 中島氏「GAEAISM運営事務局長の中島でございます。まずはGAEAISM再始動に際しまして、多くのお待ち頂きましたプロレスファンの皆様、ならびにマスコミの皆様に改めまして深く御礼を申し上げます。感染症の拡大に伴いまして、2020年4月15日から延期となっておりましたGAEAISMですが、既報の通り2021年4月29日(祝)15時試合開始、東京・大田区体育館にて改めて開催をさせて頂きます。こちら会場が後楽園からの変更の経緯につきまして簡単にご説明をさせて頂きます。当初、後楽園ホール様より2021年1月ごろの振り替えという指定があったのですが、その後のさらなる感染症の拡大に伴いまして大会のほうが主催判断による延期ではなく、会場側の要請による中止となりまして。この段階で延期による1月振り替えは白紙になり、新たに2021年度の予約を申請する形となりました。しかしながら、プロレスリング興行が会場収容率50%で開催されているという現状がございまして、こちらのほうが2021年も継続となった場合ですね、後楽園ホールの現行の定員数が約700名ぐらいということで。そうなりますと現在GAEAISMのチケットをお持ちのお客様が1000名以上いらっしゃるということで、後楽園ホールさんに収容しきれないという事態が想定されるため、こちら事務局でもさまざまな交渉を重ねて、ソーシャルディスタンスをしっかり確保した上で、会場収容率50%でも現在チケットを持っているすべてのお客様にご入場頂けるキャパシティのある都内の会場ということで、大田区体育館大会への変更を決定致しました。なにとぞご理解を頂ければと思います。

 

 つきまして、4月15日後楽園大会のチケットをお持ちのお客様はそのままご入場頂ける大会となりますが、座席構造の違いやソーシャルディスタンス確保の座席減などもありますので、座席配置等は変更となりますため、振り替えの座席ですとか改めてのチケット情報につきましては近日、事務局のほうから改めて発表させて頂きます。GAEA JAPANですね当時、横浜文化体育館、川崎市体育館、代々木体育館と…たくさんのビッグマッチを開催してまいりましたので、当時のビッグマッチを彷彿とさせるGAEAの世界観を新たに構築して、安全・安心を頂ける会場でお客様に大会をお楽しみ頂けるよう、大田区体育館にて選手・スタッフ一同、心より皆様をお迎えできればと思っております。

 

 続きまして『Road to GAEAISM』についてご説明させて頂きます。こちらはマーベラスさん、センダイガールズさんと協議のもとですね、11月29日・仙女後楽園ホール、そして11月30日・マーベラス新木場1st RING大会を皮切りに、4月29日・大田区体育館までの約半年間、マーベラスと仙女両団体の都内大会を中心に『Road to GAEAISM』と銘打った大会・試合を行なってまいります。GAEAISMとは何か? 両団体の所属選手を中心に4月29日・大田区体育館大会へ直結する試合が組まれてまいります。GAEAの血を色濃く継ぐ2つの団体で繰り広げられる熱い闘いとドラマに、ぜひご期待を頂ければと思います。そしてその第1回となりますのが11月29日・仙女後楽園ホール大会となります。GAEAISM事務局からの発表事項は以上となります」

 


 彩羽「本当にこうやってGAEAISMが盛り上がってる最中のヒザのケガにより、すごい自分自身悔しく思うんですけども…今以上に自分が大きくなれるためのケガだと、今はプラスに考えています。右ヒザの前十字靭帯再建術、右ヒザの半月板縫合術をして全治約10ヶ月と言われてるんですけども、今リハビリの先生といろいろ話し合いをして“もっと早く復帰できるんじゃないか”とプロアスリート用のメニューを組んで頂いて、日々厳しいリハビリを行なってます。なので、もうちょっと早くいけるんじゃないかなと…。大田区はまだわからないですけど…でも自分はなるべく万全の状態で無理なくしっかり治して、またリングに戻りたいと思います。下の子たちに今回は任せるんですけども、自分はヒザをケガしただけで練習を見ることもできるし、教えることもできるので。しっかり自分もプライドを持って指導に励んでいきたいと思います」


 長与「このGAEAISM、『Road to GAEAISM』…本来だったらば、今年4月からスタートできてたはずなんですが、どうしてもコロナウイルスの感染拡大によってですね、自粛生活…それからやっと少しずつ興行という形を機能回復した矢先に、またここ最近、コロナが暴れ出してるということでですね。とても賢明な日程の取り方だなと、私は思いました。来年、“丸1年以上お待たせすることになってしまうんじゃないかな”という気がしてましたが、この通り2021年4月29日になったということはですね、素晴らしく賢明な形だと思います。その前にですね、選手たちはやはり“待て”をなかなかわかりません。4月29日に向けてのスタートをですね、そろそろプロローグとして切っていかなければいけないんじゃないかという。(11月)29日、そして30日、スタートさせて頂くこととなりました。

 

 彩羽はですね、ホントに今アップデート中です。俯瞰(ふかん)して見ながら学ぶこともあり、そして時を味方につけ本人がですね、より一層レスラーとしての力を付けていく時期でもあります。病院の先生…専門の先生なんですけども、術後に“非常にいい骨をしてた”ということでしたので。以前、山本KIDさん(格闘家)、伊達公子さん(テニス)…いろんなトッププロアスリートたち、あるいは格闘技者たちも先生が手術されてます。余談なんですけど、山本KIDさんなんて6ヶ月で出たという。でも“芯はブレてなく試合を見て安心した”と先生がおっしゃっておりました。ですから、そのプロのアスリートコースをですね今、彩羽が受けております。ただ戻ってきた時も4月29日に間に合わないかもしれません。あせらせるつもりもございません。しかし果たして4月29日が天王山になるのか? それともまだ荒れてしまうのかはわかりません。なぜならばそこには大将不在でございます。ですから、ちょっと期待をしながらですね、見ていこうかなと思います。たくさん待って頂いておりますので…1年以上待っても1000枚以上のチケットを返さない人たちっていうのは、やはり素晴らしい人たちだと思います。ですので、それ以上のものを提供してまいりますので、どうぞ皆様期待してください。よろしくお願い致します」

 

 

 中島「すみません、1つ補足なんですけれども里村選手。GAEAISMの事務局のスタッフという形で関わって頂いてるんですけれども、今日、海外遠征ということで欠場ということで…お話のほう伺っております。そちらに関しまして契約のほうもあり、あまり今深い話をこちらのほうでは差し控えさせて頂くんですけれども、本来であればここにいて頂くスタッフ・選手ということでご了解頂ければと思います」

 




 

(続いて11・29後楽園ホールでのセンダイガールズvsマーベラス・7vs7勝ち抜き戦に出場する選手たちが入場して写真撮影。出場順の発表に移るところで長与が待ったをかける)


 長与「あの、ちょっとすみません。これ7名なんですよね。ちょっと鈴木くん(聖矢/リングアナ)さぁ、なんで里村いないの? 海外行ってるとかじゃなくてさ、契約かもしれないけど、本来だったらセンダイ(ガールズ)の興行じゃん。ねぇチサコ。センダイの興行なんだよ。それがなんで大将がいないんだよ? 海外行ってるってどういうことよ、これ? 今この時期に海外行ってるってどういうこと!? どんだけひっ迫してるかわかってんの? それで7vs7決めろってふざけんなって話でしょ?(仙女勢は沈黙、マーベラスの選手たちに対し)オマエら帰れ(マーベラスの選手たちが退席)。


 シングル勝ち抜き先鋒・次鋒…全部決まってるけどさ、里村がいないんじゃ話になんないよね! なんで長与がここまで来てんの? 契約? これも契約でしょう! だったらなんでここに来てないんだよ! 先鋒・次鋒、全部決めたらいいよ。ウチここで出さない。当日、好きなように決めてくれていいから。好きなように決めろよ、全部自分たちで! ウチはウチで当日“ハイ”って出すから。ここで30日(マーベラス新木場)のことも話したかったのに! いないんだったら、なんも話ができないよ。当日7vs7でやるから。そっちも好きなように出せばいい。ウチも当日出すから。こんな失礼なことない。言っとくね! この時期に海外行ってる大将なんてどうなの!? アイツにはそんな教え方をしてねぇから!」
 鈴木リングアナ「申し訳ありません」

 

 長与「中島、さっきキレイごと言ってたけど、なんの契約だよ。ふざけんなだよ! 今日ここに来たことだって契約だから! お互いに“7vs7やりましょう”っていう契約じゃない。それを取りつけたの里村だろ? 里村がいないこと自体、おかしいんだよ! 団体としてはセンダイガールズのほうが上です。マーベラスはペーペーです。しかしプライドはあります! 長与もプライドはあります。そんな教え方なんて全然してねぇからな? “頭打って、頭考えて、GAEAのISMをオマエもう1回考え直せ!”って言っといて。そんな簡単なものじゃない。1000人のお客さんが待ってんだよ! 今1000人を簡単に入れられるところなんかないんだから。でも、みんな期待してんだよ。そこになんで里村がいないんだって話だよ! やってらんない。気持ち良く来たのに、やってらんねぇから。帰る。(出入口に向かいながら)ホントは大将がここにいなきゃいけないこと、チサコが1番わかってるはず。わかってるけど、ここにいなきゃいけないんだよ! 何があっても。じゃあこの日(29日)帰って来てんのか? 大手を振って7vs7をアイツが見に来れんの? 見に来れないんだったら、最初からふざけたことしてんじゃねぇって話。以上! ふざけんな! 当日な当日。全部当日!」

 

 

(長与が退席)

 


 鈴木リングアナ「改めまして本日、里村明衣子の不在につきまして申し訳ありません。出場順の発表は…」
 中島「今の長与選手のお話ですと、マーベラス側は当日発表ということなので…」
 DASH・チサコ「マーベラスがあんな態度で来るんだったら、仙女も当日発表でいいですよ。ボイコットするってどういうことですか!? 里村いなくたって旗揚げから自分が守ってきてるんで、“里村=仙女のすべて”にしてほしくないんですよ、ホントに。29日は里村いないぶん、自分たちが勝たなきゃいけないので…やるしかないですよね。カードはもう当日で」

 

 風音「デビュー2戦目がマーベラスとの対抗戦で、新人だからといってナメられたくないので、最後まで勝ち抜いて1番目立ちたいと思います」
 金子夏穂「自分は長与さんにあれだけ里村さんのこと言われてきたんですけど、自分は里村さんの作った仙女で学んできたことを、すべてこの大会で出していきます」
 岡優里佳「自分はこのマーベラスvs仙女の団体対抗戦で、マーベラス全選手が意識するぐらい印象を残して必ず勝ち抜きます。よろしくお願いします」
 愛海「里村さんがいない中で、この仙女、自分は1番強いと思ってます。勝つのは仙女です。よろしくお願いします」
 岩田美香「今、長与さんがおっしゃってた通り、里村さんがここにいないっていうことは、ああいう態度になられてもおかしくないのかなとは思ったんですけども、今は里村さんが限定参戦という変わりゆく仙女の中で、自分はこの試合が復帰2戦目となるので、そんなことは関係なしに仙女が上だと…1番だということを証明しに行きたいと思います」
 チサコ「里村明衣子がいなくても全然怖くないんで。今のメンバーでマーベラスつぶしに行きます。以上です」
 橋本千紘「生きるか死ぬかだと思います。仙女=里村明衣子の時代はもう終わりなので。仙女=橋本千紘、これで行きます!」