近しいところから、東京・立川と昭島にまたがる昭和記念公園で彼岸花が開花中であるよというご注進が。そういえば、近頃は朝晩が涼やかになって秋がやってきたかいねと思うこの頃、近所の公園でも彼岸花を見かけるようになりましたですね。
気候が妙な具合になっていても、植物は微妙な変化を感じ取っているのであるか…と、また植物に感心したりするところですけれど、話を耳にしたのを機会に昭和記念公園へと出かけてみたのでありますよ。あいにくと、30℃超えの陽気ではありましたけれど…。
広い園内のいずこに彼岸花が?と思えば、「こもれびの里」というエリアの片隅がちょっとした群落になっておりました。でも、やっぱり今年は暑さが募ったせいか、9月下旬になっても開花は現在進行形のようでありましたよ。
で、ついでですので園内を見て回るわけですが、「こもれびの里」の裏手にある「花の丘」は斜面一面にキバナコスモスが咲き誇っておりました。レモンブライトという品種だそうです。
この公園では毎年秋に「コスモスまつり」が開催されるわけですが、今年2025年も9月6日~10月26日までの予定で開催中であると。
ではありますが、キバナコスモスこそ「見頃後半」(同園HPの花だより・9月25日)であったものの、いわゆる普通に思い浮かべるコスモスたちはまだまだこれからのようす。これも今年の気候の故でありましょうなあ。
その代わりに…といってはなんですが、しばらくご無沙汰しておった間に「みんなのはらっぱ」というエリアの一角に設けられた「ブーケガーデン」なる花畑がにぎにぎしいことになっておりましたですよ。「コスモスなどを含めた約20種類の草花品種を播種したミックス花畑で」「名前の由来は「どこを切り取っても花束のように見える」というところから命名」(同園HP)されたということで。
ということで、思った以上に色鮮やかな花々を愛でることになりましたですが、個人的には花より団子、食欲の秋を思わせるところにこそ目が向いてしまったかもです。
むしろ日の差すことのない木陰では何とも立派なきのこ(食用に適うかはわかりませんが)に目を止め、見上げればたわらに実った大きな栗にも目が留まりましたしねえ。ともあれ、極めて日差しは強かった一日ながら、吹き抜けていく風の心地良さにいくばくの秋を感じた次第ながら、植物たちはもそっと敏感に季節の移ろいを感じていたのでもあるか…と、思うことになった昭和記念公園探訪でありましたよ。