松島海岸の観瀾亭&松島博物館は海沿いにちょいと高くなった岩場の上のようなところにありましたので、これを駅の方に向かって下る途次、ひとつの石碑を見かけて「ん?!」と。
左端に見えているのがその石碑ですけれど、一度やり過ごすも傍らにあった解説板の文字を反芻して、ちと後戻り。「どんぐりころころの碑」とあったような…。
歌詞の内容からするともそっと山がちな場所のイメージですけれど、「松島が舞台?」ということではなくして、作詞者が地元松島町出身の文学者青木存義であるというのがゆかりのようでありますよ。
と、そんな寄り道をしつつもJR仙石線の松島海岸駅を目指しましたのは、そのあたりでちと早めながらも昼食場所を見つけて、帰途に就こうという算段でありまして。何せ観光地だものですから、観光船の船着き場や瑞巌寺に近い界隈は混んでいると見越して、駅方向に近づいた次第。おかげで、もはや駅前ローターのうちと思しきところで、名産の牡蠣を扱う専門店に入ることができました。
実に狭い店内で先客がいたところへ入り込むと、それで後の人たちは「外でお待ちを」てな具合で。先客が店の人に「SNSを見てきました」などと言っていましたし、外には「Oyster Specialty Store」てな英語表記がありましたので、インスタ頼りでやってくるインバウンド客もいるのでしょう。早めに覗いたのが奏功したわけですな。ちなみにメニューはこのように。
朝から歩き回ってましたので喉の渇きを癒すべく、ここは生ビールの付いた「オイスタープレミアムBセット」で。殻付き牡蠣が3個出るのですが、「生・炙り・焼き」からお好みで選べるのであると。面倒な注文でもありましょうに、「生・炙り・焼き」を一個ずつという選択も可なのですなあ。
文字通りの牡蠣三昧を堪能して、もう少し欲しい…と思うくらいが潮時かと。最後には牡蠣のひつまぶしも控えておりますし。
いやあ、うまかったですなあ。元々、今回はあちこち回って余裕があったら寄ろうかなくらいで臨んだ松島でありました(なんとなれば、混んでるだろうと思ったから)が、〆にふさわしい満足感を得て帰途に就くことに。何せ、松島海岸駅は目の前ですのでね。
「奥州宮城仙石線沿線紀行」と看板を掲げながらも、旅の始まりでは仙台から仙石線とは似て非なる仙石東北ラインで石巻にたどり着いてしまいましたが、最後の最後は看板に偽りなく仙石線で仙台へ出て東北新幹線に乗り継ぎ、帰ってまいりました。
ということで、途中で予期せぬ中断(PC不良)があったりもして、昨年11月末の旅を振り返るのに春までかかってしまいましたが、「奥州宮城仙石線沿線紀行」はこれにてようやっと全巻の読み終わりにございます。さてと、次はどこへ行きましょうかねえ…。