諸般の事情により長めの無沙汰となっておりますですが、取り敢えず昨日におよそ7時間のフライトを経て、マレーシアのクアラルンプールから帰ってまいりました。朝は早めに空港に出向く予定でしたので、その前の晩も早めに就寝して…と思っておったわけですが、どうにもそうは問屋が卸してくれない、そんな状況だったのでありますよ。
一昨日の晩、すなわち1月28日は旧正月の暦でいえば大晦日にあたっておったのですなあ。大晦日といえば(NHKの『ゆく年くる年』的かもしれませんが)「まもなく年越しを迎えます。静まり返った中で除夜の鐘が長く低く響いております」てなイメージが思い浮かぶのですが、これもまたところ変わればということなのでありましょう。ご存じのようにマレーシアの民族構成では3割ほどが中華系ということもあり、また経済的な影響力といいましょうか、その辺からするともそっと威勢のいい雰囲気が濃厚な土地柄ですので、旧正月の迎え方は中華風なのであろうかと。要するに、爆竹鳴らしてにぎやかに!的な。
実際、夜がとっぷりとくれた頃には、どこかしらから花火の音が聞こえ始め、12時の年越し向けて頻度も量も増えていったようす。遠くからとばかりというのでもなくして、滞在先のすぐ近くにある駐車場でもバンバン花火が鳴らされるようになっていったのですな。おそらくは、こう聞いて想像されるところよりは遥かに賑々しい状況で深夜を迎えることになったわけなのですね。新年を迎えても、花火が余っていたのか?尻すぼみながらもしばらくは、ババン!パラパラパラパラ!といった音が響き渡っておりましたよ。ということで、すっかり安眠に至ることができない事態でありました。
とまれ、そんな夜が明けてクアラルンプール国際空港(KLIA)に向かいますと、いやはや、かなり混んでいる。バゲージ・ドロップだったり、ターミナル移動のバスだったり、あちこちに長蛇の列ができている空港の風景。ひっさしぶりに見たなあと。中国本国ではなくとも、春節に際して大移動というのはあるのであったかと思った次第です。
成田行きのフライトも家族連れ比率が高く、子供がたくさん乗っている。機内で「Ladies and Gentlemen, Boys and Girls」とアナウンスが呼びかけるのもまた初めて聴いたような。昨晩の睡眠不足を取り戻そうという目論見は、これまたにぎにぎしいBoys and Girls(の一部)に打ち砕かれたのでありました。
でもって、成田で預けた荷物をピックアップする際にも、大きなスーツケースが続々と、というよりは延々と出てくる出てくる。かくも多くのスーツケースが吐き出されてくるターンテーブルもまた見たことがない経験でありまして、その後に乗車した京成スカイライナーがまたいつにない乗車率。インバウンドに春節のタイミングが重なって、「ほえ…」てなものでしたなあ。単純に1月末の平日なんぞは、日本にとっては完全に旅行のオフシーズンで、空港もゆったりてなものだろうと思っていたのですが…(往路の1/21は確かに空いていたし…)。
ということで、鳴りを潜めているのが長くなってますので、差し当たり生きておりますよということで帰朝報告に及んだ次第。ま、自らの考えが足りなかっただけですけれど、また行先にもよりますが、春節の時期は移動を避けるべきシーズンであるなという教訓を得たのでありましたよ。