今回の旅はいつもとは大きく異なって、あちこちを(欲張って)見て歩くのではなかったのでして、のんびりこそと肝要てなもので。湯に浸かり、ゆったりするのもまた湯治の一環というべきなのですな。ということで、身体のリフレッシュに努めたわけですが、一方で「暇だな…」感が出たりすることも。そんなときに、宿の部屋の備品?として目にとまったのがこいつでありますよ。
四角いケースの中にそれぞれ形の異なる4ピースが家型に組まれた収められたパズルですけれど、あちらこちらの温泉宿には何故にこれが置かれているのでありましょうかね。決まって、これ!ではなかろうかと。正式名称が「The-T」というのであるとは、このたび初めて意識しましたですが、ひま感ついでに(これまた初めて)「やってみようかいね…」と。まあ、脳トレということで。
独特な形の4ピースをうまいこと組み合わせるとさまざまな形が作れるということで、ケースにはサンプルとして(家型の他に)11種類の作例が掲載されておりましたので、目論見としては全種制覇、グランドスラム狙いで始めたわけでありますよ。
で、「ああでもない、こうでもない」することしばし。ひし形はわりとあっさり出来上がりましたなあ。幸先良し!と思うも、好事魔多しとは大げさですが、どうにも他の形にたどり着けない。
このへらべったい家型には偶然辿りついたようなものですけれど、「トリッキーだなあ」と思いましたのは、軒の庇の張り出し方が左右同じでなくてよいという点であろうかと。てっきり左右がきっちりとシンメトリーに仕上がるものとばかり思い込んでいたものの、ケースにある出来上がり例をよくよく見れば、なるほど左の庇の張り出しが大きいではありませんか。釈然としないもやっと感が残りつつも「これで正解なんだ…」と。
でもって、もうひとつの気付きは4つのピースの中でも取り分け扱いがやっかいそうな、これの使いどころをどうするかということですな。何しろ右側の直角のくびれが実に悩ましいところでして。
ですが、予めこの直角のへこみを想定する出来上がりのどの部分に置くかを決めてかかると、結構すいすい行くということに気付いたのでありますよ。こうなると結構気持ちよく進みます。
一番下の形も、ねじり上げたように左右非対称で良しと気付いてなければたどり着けなかったかもでありますよ。ということで、最後にパズルの名前にもなっているT字型をくみ上げて、都合11種類、グランドスラム達成です!(笑)
ということで束の間の脳トレに多少の時間を費やしたところながら、いくらのんびりといっても部屋でうだうだしてばかりもいられない。川向うの歓楽街?にでもぶらり出かけてみることにしたわけですが、次回はそのあたりのお話を。ふう…。