昨2022年末から今年、2023年の頭に掛けてコロナに臥せっていたわけですけれど、思い返せば12月下旬、母親の誕生祝としてちょっとした家族パーティーで都心を行き来した際にどこかしらからウィルスをもらってしまったのでしょうなあ。一応、高齢者だからと気になって両親に「具合はどうよ?」と連絡すると、コロナの兆候は微塵も発しておらず、ホッとした次第ですので、おそらくは帰りがけの車中でもあったか…。

 

ともあれ月日は過ぎて2月下旬、このほどは父親の卒寿祝でまた食卓を囲んできたのですが、今度はどうにも鼻がむずっとするなあと。ともすると、ぐしゃん!とくしゃみが出たりもして、「もしかして、これが花粉症というものなのであるか…?」とようやくにして。

 

世の中、いつの頃からか、周囲に花粉症の症状を呈する人がたくさんいるようになり、いつしか毎年春先には花粉の飛散状況などがTVの天気予報ついでに報じられるようになって現在に至るものの、個人的には花粉症の症状とは無縁で、常に「ひとごと」状態であったのですなあ。

 

巷間噂されたところによりますと、ひとそれぞれ、体内には花粉をためこむコップ(のようなもの)があって、それが溢れると症状が出る…てなふうにも聞き及んでおりましたけれど、自らの体内にあるコップはよほど容量が大きいのか、長年にわたり花粉症とは無縁で過ごしておったわけですが、ついにここへ来て?なのでありましょうか。

 

もっとも、かのコップ理論?なるものはどこから出たものか、文字通りの噂に過ぎないと言われるようになっていますので、コップの容量がどうのと考えても詮無い話なのでしょうけれど。

 

症状としてはほんのたまに鼻がむずっとするくらいで、目がかゆくなったりすることもありませんので、「すわ、花粉症か?!」と大騒ぎすることもないところながら、そこはそれ、罹ったことの無い者にとっては(あまり有難くない意味での)新鮮さがあるものですから、ついついことさらに語ってしまったりするのですなあ(笑)。世の花粉症の方々からすれば、「けっ!」てなものではありましょう。

 

ちなみに花粉症の治療法として、むしろ花粉を摂取して慣らしていくのがあるそうですなあ。現実に症状を抱える人が聞いたら、身の毛のよだつ療法かもしれませんし、いやいやすでに試みておるという方もおられましょう。

 

そんなこんなを考え併せてみますと、季節が冬から春へと移り行く中の微妙な気温変動が、ちと暖かさを感じるようになっていた鼻に時折の寒さを吹き込むことで、むずっとするということ(ただそれだけ)なのかもしれませんですが、折しもアメブロの「ほめほめキャンペーン」とやらでおみくじみたいなものを引いてみますと、「あたまをポンポンしてあげる」と。要するに、「そこかしこに花粉が付いているのでよおく払って家に入りましょう、あたまもポンポンしてね」てなことを言われたような気がしてものでして…(笑)。

 

この後、相変わらず「ひとごと」で済むような形で終わるのかどうか、先行きは不透明ながら、現に花粉症の症状に曝されておられる方々のご苦労を、ほんのほんの少しばかり思うことになったものでありましたよ。