…ということで、大阪から帰ってまいりました。いやはやなんとも、時折照っても、曇っていても蒸し暑い日々でありましたよ。もっとも、その間に東京ではどうだったのか…は分かりませんけれど。

 

ところで、大阪に行くといって予めお伝えしておりましたように、全く大阪市内に入ることなく過ごしておりました。もっぱら高槻市にあって、ほんの少々、茨木市と吹田市には立ち入ったくらいですかね。ですので、利用した乗り物はモノレールと阪急電車と高槻市営バス、そしてレンタサイクルでありましたよ。

 

とここで、東京者らしい感想を漏らしますと、大阪空港に到着して「ああ、来たなあ」と思いますのは、エスカレータの立ち位置でして、これはもう全国区的に知られておりましょうけれど、東京をはじめ関東圏はエスカレータで左側に立って右側を空けるという暗黙の了解がありますけれど、大阪では右側に立って左側を空けるという習慣のようですよね。

 

さすがにこれは予備知識の範囲内ですから、即座に順応するところながら、感覚的にはヨーロッパの都市に出かけて横断歩道を渡るとき、左右の確認をどういう順番でするかくらいの違いにはなろうかと思うところです。

 

そして、もう一つの違いは先にも触れた阪急電車という言い方でしょうか。駅の案内にも「阪急電車乗り場」と書いてありますし、「いったいなにに食いついているのか?」と思うところかもですが、東京だったらほぼ例外なく、京急線、京王線、小田急線、西武線…と、「〇〇線」という言い方であって、これを京急電車、京王電車、小田急電車…とは言わないわけで。

 

 

 

だからといって、日常的に阪急線、京阪線…と言った方がいいのではなどというつもりは毛頭ありませんで、「たかが国内、されど国内」と思える旅感覚を醸してくれることにもなりますのでね。

 

さらには(印象が当たっているかどうかは分かりませんけれど)、高槻というところ、大阪府の北東端に位置して、山里を抱えていることも関わってか、どうも人々がいささかおっとりしているような。コロナ前に大阪市内中心部を歩き回ったときにはその雑踏ぶりに「インド人ならぬ東京人もびっくり!」だったりしましたけれど、どうも様子が異なるような。

 

考えてみれば、大都市・大阪の中心部から離れて自然が近く、大きな工場などもたくさん抱えているところですから、東京で言うならば多摩地区のようなもので、思いがけない親和性を見出したりも。まあ、大きな工場が並んでいるあたり、日野市あたりを思い浮かべますな。

 

とまあ、かような高槻市の観光協会HPを見れば「素通りしないで寄っていこ。」と言うのがキャッチフレーズらしい。「大阪・京都のちょうど真ん中の町」との自覚から、素通りしてくれるなとの思いが強いのでありましょうか。個人的に観光協会と特段の関わりがあるわけではありませんけれど、今回は素通りどころか、高槻こそ目的地としたひとときを過ごしてきましたので、これからしばらくはそこでの見聞のほどを記してまいる所存でして。どうぞお付き合いくださいまし。