大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を見ていて(毎度録画を遅れて見るもので…)ふと思い至ったのですけれど、「どうも近頃の小四郎は、マイケルのようであるなあ…」てなふうに。ここでのマイケルというのはマイケル・コルレオーネでして、ご存じのとおり映画『ゴッド・ファーザー』に出てくるヴィトーの三男ですなあ。親父さんのやっているか稼業(マフィアですものねえ…)に背を向けて、家族とはつかず離れずにいたのが、いつしかどっぷりとファミリーを牛耳っていることに。

 

前回(第33回)でしたか、久しぶりに小四郎と顔を合わせ運慶が一言、「悪い顔になったねえ」てなことを言っていましたけれど、世渡りを重ねた結果なのでもありましょうかね。もっとも、マイケルの方向転換後のありようは父親を遥かに凌ぐほどに「悪」の道をまっしぐらになりますが、はてさて小四郎の方は…。

 

小四郎自身は常に頼朝(実際には父親は時政なのですけれど…)の背中を見てきて習うところは習いながら、考えるところ大いにありなのでしょうなあ。そして、いつしか頼朝的に物事を考え、処断するようになったとき、常に目の前には息子の泰時が理に、情にかなった反駁を加えてくる。かつての自分のようだなあと眺めもおりましょうな。やがて、泰時がどんな執権になっていくのかは今回の大河ドラマの描く範囲を超えるのでしょうけれど。今回の大団円は承久の乱あたりなのでしょうか。

 

…なにげない感想を少々記したところで、唐突ながら大阪へと出立いたします。本当は(以前も触れましたように)先月の初めに出かけるつもりでいたのをひと月ほど先延べしていたものでして。しかしまあ、大阪市内に全く入らない大阪行きというのも珍しい(自分で言うのもなんですが)でしょうなあ。ともあれ、次にお目にかかりますのは、9月11日(日)になろうかと。では、しばしの無沙汰をいたしますです、はい。