またまた「そんなことも知らなかったのか…」というお話。
ま、たまには近所で外食でもと思うのはままあるところながら、東京暮らしで考えるように「どこのお店に行こうかな」と考える余地が、場所によってはないのだなと改めて。山梨県北杜市小淵沢の片隅にいて、都会の便利さを思ったりもしますが、それと引き換えに都会が失ったものも多々あろうなあとも…。とまれ、小淵沢滞在中の一日、アパートから最寄りのお店(徒歩5分くらいでしょうかね)に昼飯で出かけたのでありまして、こんな食事処でありました。
観光客が多いのは北側にひと山越えた向こう側(リゾナーレのあるあたり)で、山梨ナンバー以外の車が通りかかることの少ない通り沿いながら、とはいえいささか観光のお客向けも意識したような洋食系メニュー、ロコモコセットやらハンバーグドリアやらも用意されておりますな。
ですが(自意識としては観光客ではありませんので…と、わざわざ断ることもないのですが)、今回のチョイスは「焼きサバセット」、あたかも新橋のサラリーマン・ランチのような、そこらの定食をあえて。ポイントは敷地の広い店先にある自家菜園で採れた野菜も使った小鉢各種。4品付きと6品付きがありますけれど、ここでは4品の方で。
ところで、お盆からはみ出したひと品は5品目ということになりますが、これはお店の方からのお裾分けでありましたよ。もっとも「ユウガオ、食べます?」と聞かれたときに思い浮かべたのはアサガオでありまして、「あれのいったい、どこを食するのであるか???」と。似た名前に、アサガオ、ヒルガオ、ユウガオ、ヨルガオとあって、このうちユウガオだけがどうやら出自の異なる植物であったとは、後から調べて判明した次第。
きょとんとしているのに気づかれたか、現物(ユウガオの実)を出して見せてくれました。ユウガオという植物にはかような巨大な実がなるのでしたか。さらに、この実がかんぴょうの原料であったとは…と、これも後付けの知識です(笑)。
とまあ、そんなこんなで昼飯を食しております際に、ふと「このお店、よく続いているなあ」と。何せお昼時に来ていたのは自分のほかにもう一人だけでしたし。聞くともなしに聞こえてきた電話応対から察するに、どうやらご近所で集まりなどがあるとテイクアウト弁当のオーダーが入るようで、こうしたニーズにも支えられているのであるかと。コロナ禍は飲食店に大きなダメージを与え続けていますけれど、あまり競合の無い場所なればこそ、一定の安定需要があるのかもしれんと思ったりしたのでありました。
ちなみに店内地域のはギャラリー的な存在でもあるようで、訪ねたときにはモザイク・ガラス作品が店のあちこちに展示(即売)されておりましたよ。この点でも、コロナでなければご近所の方々が集う場所でもあるかと思えたものです。とりあえず、ごちそうさまでした!