毎日発表される感染者数に一喜一憂しているわけではありませんけれど、
どうもグラフは上向き傾向な気がしてしまいますねえ。緊急事態宣言が解除されようがされまいが、
相変わらず住まいの近辺をうろちょろするにとどめている者にとっては、都心の人出に冷ややかな視線を
ついつい送りたくなるところでありますよ。
とまあ、そんなことはともかく、近隣でのお楽しみ探しに余念が無いわけでして、
遠くへ旅するのも憚られる、ましてや海外へなど…てなことでもあるところから、
各国のお国料理を食することで束の間、旅行気分を味わったしますかねという目論みに
適うお店をまたひとつ発見し、出かけてみたのでありました。
立川から東大和へ抜ける道沿い、自転車の機動力が活かされるロケーションにあるフィリピン・レストラン。
間違ってもフィリピン・パブではありません。フィリピン料理のお店です(笑)。
今を去ること三十数年前に、一度だけフィリピンには行ったことがあるのですが、セブに3泊、マニラ1泊で、
セブのリゾートでは洋風な料理を食し、マニラでは現地らしい店に入った記憶があるも、何を食したのか、
およそ覚えておらないという。別にインスタグラムに挙げるつもりはありませんけれど、料理の写真を撮っておくと
あとで思い出すよすがになるなあとは、つくづく思う今日この頃です。
こちらはお店の壁面に掲げられたセットメニューの数々。この他に単品メニューもなかなか豊富でしたが、
三人で出かけて、セットメニューから二つ、単品からひとつというチョイスということに。
セットメニューのひとつがこちら。料理の下に敷いてあるのはバナナの木の葉であるとは、
やおら南国風な気分にもなろうというものです。いろいろ盛ってありますですが、
ポークBBQセットというだけあって豚肉の串焼きがメイン。マレー料理のサテーを思い出しますなあ。
続いてこちらもセットメニューから「リッチョンカワリギナタアンヒポン」というワンプレートですけれど、
何と長い名前であるか…と思いきや、「リッチョンカワリ」と「ギナタアンヒポン」の盛り合わせというのが正解のよう。
前者は皮つきの豚バラ肉の料理でカリカリの皮が食感にインパクトを与えておりますな。
後者は海老をココナツミルクで炒めたもの、ココナツミルクのソースがほどよく沁みだして、
インディカ米のごはんをほどよく浸す感じで実においしい。香りも俄然エスニックです。
バナナリーフにのってきた料理は、指先でまぜまぜし、つまんで口へ放り込むというのが現地風と紹介されていて、
フィンガーボールも出てくるので試みたところ、思いのほかこれが難しい。ほんの少ししか口に入らずもどかしい…。
そしてもうひと品は一品ものから「バーミー」を。汁なしの麺類でエスニックな焼うどんに見えますが、
不思議なことにうどんとビーフンの両方が入っているという変わり種。これもフィリピン料理ならではでしょうか。
もそっと南の国々ほどには、いずれの料理も思ったほど辛くはなかったので食べやすかったですよ。
こうした料理とともに味わうビールはもちろん、フィリピンのサンミゲルですな。
何度か飲んだことがあるはずなのですが、「こんな、クラフトビールっぽい味だったかなあ」と。
とまれ、料理ともども美味しくいただきました。
でもって店内には英語オンリーの貼り紙が結構見受けられ、レジのところにも英語でもって
「クレジットカードは使えません。現金の日本円と米ドルが使えます」てなことが書かれてあるという。
英語の貼り紙、使える米ドル、こんなあたりもまた、ちょっとした旅行気分を醸すことになっておりましたですよ。