このところの陽気の良さで、梅の花がかなり開いてきましたですな。
こうなりますと、多摩地域在住者としてはお手軽な梅見の場所として百草園を目指すことになりましょう。
同園HPにはウォーキングのルート紹介がありましたので、これに従って散歩がてら歩くことにしたのでありますよ。
出発点は京王線の聖蹟桜ヶ丘駅。ここを出て川崎街道沿いに進むことしばし、
やがて野猿街道と交わるあたりで、こんもりとした丘陵地へと細い道を登りにかかります。
しかしまあ、通りかかるたびにいつも思うことながら「野猿街道」ってすごいネーミングだなあと。
かつての多摩丘陵がどんなところだったのか、「平成狸合戦ぽんぽこ」で見るように狸や狐もいたし、
猿もたくさんいたのでしょうなあ。されど、丘陵地に入ると今は違うものと出会えるようで人だかりが。
乳牛を思わせる白黒模様の建物には「MOGUSA FARM」と看板が掛かり、
なんとここは牧場であるそうな。日野市で牧場はここひとつきりだそうでありますよ。
中を覗き見れば確かに乳牛がおりますな。「現在ホルスタイン種とジャージー種をあわせて24頭飼育」して、
ちょいと離れたところにあるジェラテリアで産直アイスが食せるのだそうな。ま、今回は立ち寄りませんでしたが。
傍らに牧場があるのは特別なこととして、概ね住宅が続く登り坂をさらにじわじわたどりますと、
もう程なくして梅見の名所である百草園に到着となります…が、結局のところ梅が咲いたとなれば
皆考えることは一緒で、すでに歩く道々でも予感はしておりましたが、入場するのに行列ができており
屋外とはいえ「密」な感じがしたものでして。
かかる状況であるものの、わざわざ出向いたのだしと行列の後ろにつくのが普通の行動かもしれませんですが、
毎度行列を好まないたちですので、近辺にもそこここに梅が咲いているではないかと、園外で梅見に及んだ次第。
で、これだけでもってすごすごと引き返してきた…のではありませんで、
たまたまにもせよ、ここまで来て「おお、こんなところにこんなものが?!」を発見したものですから、
その場で立ち寄りポイントの変更に及んだという、その行き先は…というお話を次回にいたしましょうね。