東京都知事選挙が行われて、また前々から思っていることを思い返しておりまして。
こういう選挙を不信任投票の形でやってもらえんものかなあと思ったりするもので。
「この候補者にだけはやってほしくない」というところに「×」を付ける。
候補者が多数いるならば何人でも「×」がつけられるものとして。
場合によって、やってほしくない順序を付けてもらってもいいですなあ。
何故にこんなことを言い出すかと言えば、選挙の度に自分の票が「死に票」になるので
うんざりを通り越していたりするのでありますよ。結局のところ、今回もまた…。
ただ、選挙といえば多数決なわけですから、
単に自分の投票する先が多数派ではないというだけといえば話はそれまでなのですけれどね。
かといって、投票率が低い中では当選者が本当にどの程度の多数派であるかは分からないことで、
あらかじめ「〇〇氏、圧勝か?!」なんつう報道がされようものなら、
それを受けて「んじゃ、投票してしょうがないか」と思ってしまう人もおりましょうし。
(その点、「×」付けにだったら、こういう方々も出かけてくれるかも)
とまれ、選挙での投票するというのは、そうしたことで確認してみないと結果が分からない…ということがあるから、
わざわざその形があるのだと思うところですが、現実には開票開始が20時としますと、
その時間に組まれたTVの特番などでは8時の放送開始と同時に「当選確実!」という言葉が出たりする。
しかも、開票率0%であるにもかからわらず…。
これにはいつも違和感を抱きますですねえ。
そりゃ、独自の出口調査などなどの各種分析の結果として、それが精度高く実施できているというところから
各TV局なのか、調査会社なのかは太鼓判付きで当選確実を出すのでありましょう。
ですけれど、開票しなくても確実性ある結果が導けるのであれば何のための投票なのかと思うわけで。
だいたい投票所の出口で「誰に投票しましたか」、「はい、誰それです」というやりとり(見たことはありませんが)に
信憑性が置けるのならば、電話アンケートだって、ネット投票だってなんだって同じなんじゃないですかね。
「そんなやり方で厳正な選挙運営ができるはずがない」と思うしてにもて、
であれば投票所に行ってやる形がどれほど厳正なものであるかは知りようがない。
おかみのやることだから信用するしかないとだけのことで、世界中を見る限り不正選挙などよくある話で、
日本だけが特別に厳正なのだという確たる証拠もありませんしね。
何しろ投票用紙に鉛筆で記入するくらいですから…。
てなふうにあれこれ言っておりますが、そうそうやり方が変わらないとして、
せめて投票所に出向き、何らかの記入をしてくるとして、それが「死に票」にならない方法はとなると、
最初に記したような話になるのでありますが、まあ、そんなことも叶わぬことでありましょう。
これからも選挙の度にせっせと「死に票」を投じにいくかと思うと、やっぱりうんざりしますなあ。