…ということで、房総半島へと向かって東京湾アクアラインを通り、
途中にある「東京湾に浮かぶパーキングエリア」の「海ほたる」で昼食をということになったわけでして。
施設内には飲食スポットがたくさんありまして、なにぶんにも東京湾のまんなかに位置するだけに
魚介系のうまそうなものがたんと提供されておるところなのですよね。
されど、魚介系の食べ物はこののち房総を巡る中で山ほど巡りあえるに違いありませんから、
ここはちと際物に走ることにしたのですな。かような看板を見たこともありまして。
果たして「海ほたる」と「サザエさん」にどれほどの繋がりがあるのかは「?」ですけれど、
まあ、「サザエさん」一家は魚介系の名前を多く持っているわけで、強いて言えばそういうことであろうかと。
とまれ、あれこれ並ぶ「サザエさんコラボメニュー」の中で(ちなみにこの店ではコラボ以外のメニューは無し)、
ひときわ目を引くひと品は(年代によって納得感は変わりましょうが)やはりこれでありましょう。
題して「かもめ第三小学校給食」と。
カレーシチューにソフトめん、そして砂糖をまぶした揚げパンは昭和の小学生にとって
「キングオブ給食」だったのではなかろうかと思うところです(個人の見解です)。
願わくばソフトめんはもそっと太麺で、に立ち寄り、牛乳は瓶そのもので、
仮にカップで出てくるのであれば温めた脱脂粉乳で、そして食器はアルマイト製で提供されたならば、
盛り上げりもひとしおだったのではないでしょうか。
ところで、そのお味は?などと、このメニューに関して言っても詮無いわけでして、
もちろんまずいわけはありませんが、特筆してうまいということでもなく、
まあ想像どおりにうまいとでもいいましょうかね。
だいたい「サザエさん」コラボの食事メニューをとは(コロンブスの卵的ですが)考えやすいものであって、
何しろ先にも申しましたとおり(というか、誰もがご存じのように)登場人物が軒並み魚介系の名前ですし。
「ワカメ尽くしラーメン」とか「特大穴子さん天丼」とかはいかにもなところでよねえ。
そうした方向のメニューにもちと食指を伸ばしてみたですが、そちらの品がこれです。
題して「削りたて本枯節とたたき Wカツオ丼」でありますよ。
かねがねカツオは高知!と思っているわけですが、この丼にたんと盛られたカツオはイケましたなあ。
どうやら千葉県の勝浦漁港はカツオの水揚げでは国内屈指であるそうな。
近いところのことを知らないものですなあ。
と、醤油を差した器にもご注目を。シルエットで分かりやすいのはミッキーマウスかサザエさんか、ですが、
こんなところにもひと工夫凝らしていたとは。
てな具合に際物?でおなかを満たしたのちは、東京湾アクアラインもいよいよ橋梁部にかかります。
船舶の通行を考慮して一部持ち上がった部分を下れば、向こうには千葉県がかなり間近に。
いよいよ旅は房総半島に至ります。