さて、房総半島の旅ばなしであります。
都心を車で出発した組は、素直に行けば首都高湾岸線を通って千葉県へ…となるところですけれど、
多摩の方から参加する者(かくいう自分のことですが)を川崎駅で拾うことになっておりまして。
川崎から千葉方面へとなれば、お気付きの方も多いと思うわけでして、
まず目指すのはこちらでございます。東京湾アクアライン。
わざわざ別料金と断ってありますけれど、まあ、観光道路的な要素もありましょうから、
これはこれでというものでしょうか。途中の「海ほたる」も通過点とはいえ、観光スポットのひとつですし。
いかにも京浜工業地帯の看板を担う川崎らしい臨海風景の中を進みますと、やがて東京湾アクアラインへ。
川崎側はまずトンネルで「海ほたる」まで、その後は橋を渡って木更津側と渡ることになります。
トンネルと橋梁の組み合わせでもって海を越えるとなりますと、
デンマークとスウェーデンを結ぶオーレスン橋を思い出すところでありますなあ。
オーレスンの方はトンネルが4kmあまり、人工島の上を通るのがやはり4kmあまり、
そして橋梁部は8km弱という長さという規模できすけれど、
東京湾アクアラインの方はトンネル部分が9.5kmで、橋梁は4Kmあまり。
違いはオーレスンの中間部にある人工島がやけに大きいところながら、
アクアラインの人工島は「海ほたる」というトンネルと橋の結節部に過ぎないことでしょうか。
とまれ、海底を抜ける道路のトンネルとしては世界最長と言われるこのトンネルを抜けると、
そこは東京湾のど真ん中、海ほたるPAに到着となるのでありますよ。
道はさらに橋に通じて千葉県木更津へと続いているわけですが、
ここを初めて通り抜ける者としますれば、どうしたって小休止をしたくなるところではなかろうかと。
あいにくのお天気でしたので眺望のほどはいささか残念なふう。都心方向を見ますと、
東京ゲートブリッジの向こうにうすぼんやりとスカイツリーが眺められるという程度ですな。
トンネルでつながっている(といっても、海底にあって見えませんけれど)川崎側を見ると、
大きなモニュメントが据え付けられていまして、まさにこのブレードを使ったシールド工法で掘り進んだことを
偲ぶことができるのですなあ。
「海ほたる」の5Fには「うみめがね~アクアラインシアター~」なる施設がありまして、
東京湾アクアライン建設のようすを振り返るVTRなどを無料で!見ることができるのでして、
うっかりするとゆらゆら浮遊感を感じてしまうような映像に眩惑されるひとときも味わえるのでありますよ。
と、小休止のつもりで立ち寄った「海ほたる」ですけれど、
連休初日のわりに思ったほどには混んでおらず、時間も時間なので昼食タイムということに。
お次はその昼食に絡んだお話ということになってまいるのでありました。